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    第二ボタン…くれませんか?


    【昔を】みんなの馴れ初めをおしえて【思い出して】 その8
    http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/tomorrow/1380843203/825

    825 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2013/11/12(火) 13:57:45.94 ID:???
    ちょっと長いけど俺の馴れ初め、書きます。
    昔のことだけど、彼女とのことだけは鮮明に覚えている。

    ことの始まりは中学の卒業式の事です。
    その頃の俺はFFやドラクエやったり友達(男)と遊ぶことで頭が一杯女の子のことは全く気にかけてなかった。
    だから、卒業式だというのにやけにさっぱりと「みんな近所なんだしいつでも会えるじゃん」
    と、別れを惜しむ気配も無くいつもの親友と式が終わったらさっさと帰り支度をして学校を出た。
    みんなまだ教室に残って話し込んでいるのか、周りには俺達二人だけ。

    しばらく歩き国道で信号待ちをしていたら後ろから「あの…」と、声をかけられた。
    そこにいたのは同じクラスのAさん。普段はそんなに目立たないタイプでショートカットが良く似合う女の子。
    広末涼子みたいな透明感のある子だった。いまなら能年玲奈かな?でもやっぱり広末系です。
    実は学年でも結構人気があった子で、他のクラスからも休み時間に見に来る奴がいたし
    俺は友人の一人に頼まれて電話で好きな人がいるか聞いたこともある。
    だけどクラスではほとんど話したこと無いし、
    Aさんが俺の左隣の席になったとき教科書見せてもらったり「おはよう」と挨拶をした程度。
    全く、これっぽっちも意識してなかった。

    827 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2013/11/12(火) 14:05:37.70 ID:???
    で、そんなAさんが、色白の顔を真っ赤に染め俯きながらもじもじと
    「あの…第二ボタン…くれませんか?」と、聞き取るのがやっとという声で言ってきた。
    一緒にいた友人は目を見開き口をあんぐり開けたまま後ずさりしてその場から消えた。

    俺「え?ボタン?あ、うん…はい」
    Aさん「ありがとう」
    俺「うん」
    Aさん「あの…」
    俺「うん?」
    Aさん「これ…貰ってくれますか?」

    と、Aさんは制服のリボン(というか紐?)をシュルっと解き俺に渡してきた。

    俺「あ、ありがとう」
    Aさん「じゃあ…ありがとうね」
    俺「うん、じゃあね」

    そしてAさんはずっと後ろで待ってた友達(?)の所へ走っていった。
    俺は姿を消していた親友と一緒に帰った。

    そんなわけで、女っ気がない中学生活だったから第二ボタンなんて縁の無いもんだと思ってたし

    友人「どうすんだ?」
    俺「どうしよう?」
    友人「スゲー可愛いよなAさん!」
    俺「ん?あぁ…だな」

    みたいな会話をしながら親友と別れ家に帰った。

    828 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2013/11/12(火) 14:20:28.66 ID:???
    なんか胸がモヤモヤしたけど、それを忘れることはなく3月の残りを遊んでたある日、Aさんから電話が来た。
    Aさんの緊張が伝わってきて、こっちまで緊張したのを覚えてる。

    Aさん「ごめんね…」
    俺「え?なにが?」
    Aさん「リボン…返してくれる?」
    俺「え…うん、分かった」

    この一言を言われた瞬間、何故か、凄くショックだった。

    Aさん「明後日、高校に行かないといけなくて…」
    俺「分かった。今から持ってこうか?」
    Aさん「うん…私が行くよ」
    俺「夕方だし、俺が行く」
    Aさん「うん…ありがと」
    俺「じゃ」

    すぐ準備をしてAさんの家に向かった。
    理由を聞いて安心した反面、リボンを返したくないという気持ちがわいた。
    Aさんは玄関で待っていて俺の姿を見かけると小走りで来てくれた。
    とりあえずリボンを返し、そのまま帰るのもあれだから話しながらぐるぐる歩いた。
    部活で色々あり(2年の時から出てなかったらしい)中学生活が好きではなかったこと
    3年の時は凄く楽しかったから良かったということ。
    学校ではなんとも思わなかったAさんが、その時から凄く可愛く思えたのを覚えてる。

    俺「ボタン…」
    Aさん「え?」
    俺「ありがとね」
    Aさん「…」
    俺「あのさ…付き合ってくれない?」
    Aさん「え…」
    俺「付き合って欲しいんだけど」
    Aさん「はい!」

    829 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2013/11/12(火) 14:28:06.97 ID:???
    数日前に見た真っ赤な顔とは違う真っ赤な顔をして笑顔で答えてくれたAさん。
    こうして俺達は付き合うことになった。
    ちなみにリボンは用が済んだあと、またくれた。
    俺のどこがいいのか聞いてみたら
    「前に席が隣だったとき、わたしが黒板の字が見えなかったら俺君が全部見てくれて教えてくれたの覚えてる?
     優しくて凄く嬉しかった。あの時からずっと好きだったの…背も高くてカッコいいし」と言われた。
    もちろん覚えてない。
    たしかに背は高いほう(当時170㎝後半、いま182㎝)だけど、特別いい男でもないし優しいという自覚はない。
    学年でも人気者なこの子が何故俺を選んだのか謎だった。

    831 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2013/11/12(火) 14:49:38.60 ID:???
    高校が別なので地元の駅を基点に俺は下り方面、
    Aさんは上り方面へ行くので待ち合わせはいつも地元の駅の有名なシンボル。
    高校へ行きだしてから格段に大人びて綺麗になったAさん。
    心配性で束縛が凄かったけど大好きだったし、自慢の彼女だった。
    当時人気が出ていた広末タイプということもあり、
    共学だったら(彼女は女子校)さぞ人気者だったろうなと、思う。
    結局、Aさんとは3年間続き、あの日が来たのは高校生活も終わりの3月…
    あの頃は倦怠期というかダレてきてたというか
    たまにどこかへ遊びに行くものの、基本的には家でだらだらしHをしてばかり。
    「これじゃまるでセフレじゃねぇか…」と思ってた俺は、数ヶ月前からHの回数を少なくしていた。
    その代わりいろいろ遊びに行ってた。


    でもそれがマズかった。


    3月のある日、彼女の部屋で寛いでいてイイ雰囲気になりキスしようとした時
    「ねぇ…浮気してない?他に好きな子いないよね?」
    と、俺にとっては衝撃的な一言が飛び出た。
    俺は一途にAさんのことを思ってたし他の女の子には目もくれずAさんだけを見てきた俺にはとにかく衝撃だった。
    一気に頭に血が上り「は?ふざけんな!もういい!」と言って彼女の家を飛び出した。
    どう思ってるかを話しもせず。

    その夜、彼女から電話があり謝ってきたけど
    怒り心頭の俺は聞く耳もたず「もう別れる」と、勢いに任せて言った。
    それから何回か電話があったけど居留守を使ったりで出なかった。
    近所だから俺の家にも来たけど母さんに「居ないのよ」と言ってもらった。
    初体験の時も一悶着あったが、Aさんはとにかく心配症な性格だった。
    それを考えられなかったバカな俺は泣きながら謝る彼女に耳を貸すことなく、一方的に別れを告げ、
    俺たちの関係は終わった。

    832 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2013/11/12(火) 15:06:34.94 ID:???
    それから7年、仕事終わりに地元の駅の改札口でAさんにばったり逢った。
    彼女は、髪型はショートカットのままに薄化粧でも十分映える相変わらず綺麗な顔立ちで、
    あぁ大人の女性になったなと思った。
    彼女も気づいたので、もう蟠りもなくなってた俺は気軽に声をかけた。
    「香水…変わってないね」あの日と変わらぬ笑顔で応える彼女。
    とりあえず晩飯でもということで近くのファミレスへ行き色々話した。

    俺があの時思っていたこと、考えてたこと、あの日のことに対するもうしわけなさを話した。
    すると彼女はこう言った


    「側に居られればわたしはそれでよかった」


    俺、グッときた。泣きそうになったからトイレに逃げ込もうかとも思った。
    彼女からは、いまは大学を出て銀行で働いてること、
    別れたショックから受かった国立大学に行けない日が多くて一度留年したことを笑いながら話された。
    この時点で俺は甘酸っぱく切ない気持ちになってた。
    そして自然と恋の話になり、俺はあれから人並みに女の子と出逢い、恋愛してきたこと、
    いまは好きな子はいないことを言った。

    彼女からは、俺と別れてから今までの7年間、吹っ切れずにいることを告げられた。
    あの可愛さなんだから言い寄る男はかなり多いだろうけど、
    全部「好きな人がいます」の一言で退けてきたこと
    いい加減吹っ切らなきゃと思っていたことなどを真剣な顔で話した。
    それから堰を切ったようにみるみる涙が浮かび、半泣きで「でもまたこうして逢っちゃった。
    もう気持ちを抑えられない…どうしたらいいの…」と言われ
    俺は切なさで胸がいっぱいのまま、半泣きの彼女を外に連れ出し、昔よく行った小さな公園へ向かった。
    けど、そこは知らぬ間にアパートになってた。
    でも俺たちには思い出の場所の一つだ。全く雰囲気がないそこで、彼女に二度目の告白をした。
    彼女は声をあげて泣きじゃくり、返事もままならない状態でただただ頷きを繰り返す。

    835 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2013/11/12(火) 15:59:53.24 ID:???
    それから俺たちの付き合いが再び始まった。
    彼女の、心配性でやきもち焼きな性格は心得てるし
    年齢を重ねそれなりに大人にもなった俺は彼女の全てを受け止める覚悟が出来ていた。
    二年後、結婚を決めた。プロポーズしたとき、彼女はまた大泣きした。

    そして式当日、俺が嫁さんに話をする時間を嫁さんには内緒で式場の人に用意してもらっていた。
    緊張であんまり覚えてないけど、だいたい以下のような感じだったと思う…


    「ご列席の皆様には申し訳ありませんが、○○(嫁さん)に言いたい事があります。
     私たち二人にしか分からないことですが、この場を借りて話しをさせて頂きたいと思います。
     ○○、俺たちが出逢ってから今日という日までの12年間
     そのうちの半分以上を一人にさせ辛く寂しい思いをさせてきて本当にごめん(ここで俺号泣)。
     ○○、あと何年生きられるか分からないけど、俺の残りの人生数十年、○○に全てあげる。
     もう悲しい思いはさせません、一緒に笑いながら過ごそう。○○、愛してます」


    俺、鼻水と涙でぐちゃぐちゃ。
    嫁さん、せっかくの化粧がめちゃくちゃになるほどの号泣嗚咽。
    司会の人、もらい泣き。

    836 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2013/11/12(火) 16:11:16.94 ID:???
    俺たちは地元を出ることなくこの街に住み、新婚生活が始まった。
    嫁さんが当時バイトしてたコンビニはなくなり、一緒に服を買いに行った店はド○モに変わり
    思い出の場所はほとんど無くなった。俺たちの街はこの20年で大きく様変わりした。
    このままいけば子供達は俺たちと同じ中学校へ進む、なにも変わってない俺たちの中学校へ。

    途中、長い寄り道をしたけれど、
    当時呼びあっていたアダ名でいまも呼びあい、今も昔も変わらない俺たちである。
    そして嫁さんの心配性も相変らずである。そんなに心配しなくても女は寄り付かないのに。

    あの時の第二ボタンとリボンは嫁さんの手で一つに堅く結びつけられ、額に入って寝室に飾ってある。
    今はちびっ子2人の育児に追い回されてんてこ舞いの日々を送っているが、
    彼女はいまでも昔の面影を強く残し色白のショートカットでとても若々しく美しい。

    俺にとって彼女は最初の女であり最後の女、嫁さんにとって俺は最初で最後の男。
    このまま添い遂げ、俺は1日でも長く彼女より生きる、もう一人にはさせない。
    俺の最後を看取らせるようなことは絶対させない。

    嫁さんと離れていた7年間に付き合った女の子たちのことはもう名前も含めあまり覚えてないのに
    嫁さんとのことは何年経っても何故か鮮明に覚えている。
    初恋、初めての彼女、初体験という初めて尽くしの経験がもたらすものなのか、運命というやつなのか。


    以上、長くなりましたがこれが俺たちの馴れ初めです。


    837 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/11/12(火) 16:16:23.28 ID:???
    あんた、詩人だね
    良い話を聞かせてもらったよ、ありがとう

    838 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/11/12(火) 16:25:04.57 ID:???
    >>835
    くっそ仕事中に涙目な俺に謝れ。
    といいたいところだけど、嫁さんと幸せそうだからまあいいや。
    上司もそばにいないしw
    家族みんなでお幸せに。

    846 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2013/11/12(火) 17:44:52.91 ID:???
    >>838さん、どうもありがとうございます。そしてごめんなさい(笑)
    もっと簡潔にしようと思ったんですが、書いていくうちこんなに長文になってしましました…。

    844 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/11/12(火) 17:41:10.26 ID:???
    仕事中に泣いたじゃねーか

    いつまでもお幸せに
    俺も家族を大切にするよ、いい話をありがとう

    847 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/11/12(火) 18:24:08.13 ID:???
    ビール飲みながら泣いちゃったじゃねーか

    結婚していても彼氏彼女の関係であることを忘れんでな、
    変な気遣いしないで本音で話し合いなよ、君の嫁さんならきちんと受け取って答えてくれるさ

    856 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2013/11/13(水) 11:27:40.84 ID:???
    >>847
    ありがとうございます!
    思ってることを中々言い出せないのは昔っからの俺の悪いクセなんです…
    素直に彼女に言ってみれば即解決みたいなことばかりなんですが。今はきちんと言うようにしてます。

    848 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/11/12(火) 18:30:41.29 ID:???
    >831
    日吉か。

    853 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/11/13(水) 08:07:53.66 ID:???
    >>831
    結果的に長い間会わなくなって再会し結婚して良かったわけだが、
    あの時あの態度で別れなければまた違った人生だったのだろうか?
    ドラマだなあ。

    855 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2013/11/13(水) 11:23:53.26 ID:???
    >>848
    いや、日吉じゃないです。関東です。

    >>853
    また違った人生だったかもしれないですが、
    あの事が無かったとしても、恐らく結婚してたんじゃないかと思いますね。
    あのとき、俺が思ってることをきちんと伝えられていれば良かったんですが…悪いクセです。




    936 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2013/11/14(木) 10:06:05.49 ID:???
    >>825の者です。
    せっかくなので、こぼれ話もさせてもらおうと思います。
    スレ違いかもしれないし、ただのノロケ話かもしれないけれど。
    嫁さんに色々聞いて記憶を補完してあるので大体あっていると思う。

    >>831でも触れた初体験の一悶着について…

    あの頃、女の子の事をなにも知らなかった純粋な俺は
    彼女(嫁)とキスするまで5か月かかったほど、奥手(へたれ)だった。

    初めてキスをした夏休みまでは、手を繋いで仲良く歩いてるというおままごとのようなカップルだった。
    かといってキスをした後も大して変わらず、彼女が引っ付いてくるようになったくらいだと思う。
    今でもそうだけど、俺は女の子と「いい雰囲気」に持っていくことが苦手だ。恥ずかしい。
    でも内心は凄くHしたかった。おっぱい星人な俺は彼女の豊かな胸に触りたかった。

    そんなこんなで、キスはしたもののHは出来なかった…年が変わる2月まで。
    友人たちには散々言われたけど、誘えなかった。

    彼女と付き合って最初のクリスマス、
    彼女からは「どこか泊まりで遊びに行きたいなー」と言われていたにも関わらず
    その絶好の機会すら棒に振るように「(彼女の)親が心配するから泊まりはダメだ」と、
    俺の心と口は正反対な事を言った。
    結局、言ってしまった手前、朝早くから夜遅く…
    といっても日付が変わる前…まで一緒に居て彼女を家に送り届けた。


    この頃からだった、彼女が悩んでるような暗い表情を見せるようになったのは。

    937 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2013/11/14(木) 10:55:19.19 ID:???
    そして年が変わった1月、彼女に呼び出された。

    何事かと思って行ってみればただ普通に「ご飯食べに行こう」と言われ拍子抜けしたのを覚えてる。
    飯を食いながらあれやこれや話し店を出たら彼女に「小さい公園行こう、来て」と言われ連れて行かれた。
    いま思えばこれは大変珍しいことで、
    彼女の方から強めの口調で誘われたのは後にも先にもこの時だけだったと思う。
    いつもは「行きたいな」とか「行こうよ」なのに、この時に限っては「行くから来て」と来たもんだ。
    で、小さな公園に着いてベンチで話をしていると彼女が何か緊張してるのが分かった。
    普通に話してても受け答えが何かいつもと違った。

    俺「なんかあった?」
    彼女「あのさ…」
    俺「なに?」
    彼女「(大きな深呼吸)わたしに興味ない?」
    俺「へ?」
    彼女「わたしに興味がないのか聞いてるの…」
    俺「なきゃ付き合わないだろ」
    彼女「…じゃあ何で何もしてこないの…」
    俺「!?」
    彼女「…他に好きな子いるの?」
    俺「!?」
    彼女「そんなのやだから…」
    俺「!?」
    彼女「何か言ってよ…」
    俺「!?」
    彼女「…」
    俺「え、え、何もしてこないってのは…?」
    彼女「…」
    俺「…」
    彼女「…ねぇ、他に好きな子出来た?」
    俺「それはない」
    彼女「じゃあどうして!?」
    俺「!?」

    ここで俺はやっと悟った。彼女が言ってるのは

    「なぜHをしないのか」

    だと。
    事が事だけに、俺にしては珍しく意を決して思ってる事を言った。

    938 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2013/11/14(木) 10:58:14.34 ID:???
    俺「…誘って、もし嫌がられたりして関係がマズくなるのが嫌だった。
    今のまま仲良くいられれば、Hできなくてもそれでいいかと思って。
    もちろんしたくない訳じゃないし、寧ろしたい。でも
    嫌がられて関係がマズくなるのが怖かった」
    彼女「…」
    俺「他に好きな女はいない」
    彼女「友達に言われたの「一年近く付き合って何もしてこないのはおかしい。
    他に好きな女でもいるんじゃないの?」って。それでわたし心配になって…クリスマスも何もなかったし…」
    俺「!?」
    彼女「ありがと」
    俺「!?」
    彼女「俺君、普段あまり思ってること話してくれないから…」
    俺「はい」
    彼女「これからはもっと話して欲しいの」
    俺「!?」
    彼女「俺君の話聞いたら、わたしの取り越し苦労だったじゃない(笑)」
    俺「!?」
    彼女「いいよ」
    俺「!?」
    彼女「俺君とならしてもいい」
    俺「!?!?!?」
    彼女「何か言ってよ(笑)」
    俺「ごめん」
    彼女「?」
    俺「女の子にこんな事言わせて」
    彼女「そんなことより、これからはちゃんと思ってることを話して」
    俺「うん」
    彼女「よし」
    俺「一つ聞いていいか?」
    彼女「?」
    俺「胸、何カップ?」
    彼女「はい!?…D」
    俺「!?(教えてくれた!デカい!)」
    彼女「ブラによってはEだったり…」
    俺「!?(未知!)」
    彼女「急にエロイよ」

    とまぁ、大体こんな流れだったと思う。どう考えてもへたれである。
    こうして、不甲斐無いことに彼女から誘われるという形で俺たちは初体験をすることになったのです。
    この時のことを昨日嫁さんに聞いたら「初めて産婦人科行って見られた時より恥ずかしかった」そうだ。
    それと、この時は「他に好きな子出来たの?」と聞かれても特に何ともなかったな、あの時と違って。


    そして初体験当日、ここでもまた問題が…

    940 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2013/11/14(木) 11:11:16.71 ID:???
    当日、彼女の家で待ち合わせた時から変に緊張していた俺、いつもよりはるかに綺麗に見えた彼女。
    都内をブラブラとデートし、地元に戻り晩飯を食ってぶらぶらしながら、いざホテルへ…
    この頃から俺も彼女もガチガチに緊張。
    ホテルの入り方については友人から聞いていたので選んだ部屋へ。
    互いにシャワーを浴び、ベッドで寛ぐ(寛げてない)。
    そして…


    「いざ、尋常に勝負!!」


    スコラやデラべっぴん、借りたAVで十二分に…いや過度にイメージトレーニングをしてきた俺に抜かりは無い
    …ハズだった。
    が、いざという時になって小さくなってしまった。これには参った…どうにも反応しない。
    考えられる原因は二つ…


    ・とても緊張してた
    ・昨夜3回、朝方2回、抜いてきた


    いま考えても後者なのは間違いない。
    「とにかく長持ちさせよう」と考えてた俺はとりあえず抜いた。抜きに抜いた。
    そうして間違った方法で持続力を求めた結果がこの様だ。
    いま考えれば、初体験の女の子を相手に持続力つけてどうすんだ?って思うけど当時はそんなこと考えなかった。

    俺は東京駅京葉線ホームよりはるかに深くズドーンと落ち込んだ。
    彼女は泣だぐんでた。
    俺にはなぜ彼女が泣いてるのか分からなかったので、こないだの事もあるし、勇気を出して話しかけた

    941 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2013/11/14(木) 11:15:23.29 ID:???
    俺「ごめん」
    彼女「わたしがいけないのかな…」
    俺「いや違うよ」
    彼女「でも…」
    俺「緊張もあるし、それに…」
    彼女「それに、なに?」
    俺「一人でやりすぎたかもしれない…」
    彼女「え?」
    俺「一人でやりすぎたかも」
    彼女「?」
    俺「一人で何回かやったんだ」
    彼女「…」
    俺「ごめん」
    彼女「ビデオ見たの?」
    俺「うん」
    彼女「酷い…」
    俺「…(何でも言ってくれって言ったけどこれは言っちゃいけなかったのか)」
    彼女「今日だって分かっててしたの?」
    俺「うん…」
    彼女「最悪…」
    俺「ごめん」
    彼女「勘違いしないで欲しいんだけど」
    俺「え?」
    彼女「出来なかったことがショックじゃないの」
    俺「え?」
    彼女「ビデオ見たのが嫌なの」
    俺「え?」
    彼女「わたし以外の女でして欲しくないの」
    俺「え?だってビデオだよ?」
    彼女「開き直らないで」
    俺「はい、ごめんなさい」
    彼女「もう一人でしないで」
    俺「え?」
    彼女「…ね?」
    俺「え?」
    彼女「ね?」

    だいたいこんな感じで話は流れたと思うんだけど、いつの間にか話が刷り変わってたんですね。
    初体験失敗じゃなくてエロビデオで揉めるというね。女は分からん。
    初体験に関しては後日また挑戦ということでその日はスキンシップでまったりして終わりでした。
    後日、初体験は無事済ませましたが、この日からエロ本もAVも一人ですることも禁止になりました。
    坊さんの苦行かよ。女は分からん。

    一番辛かったのは彼女が修学旅行に行った時。
    約束を破るわけにもいかないしムラムラするしで死のうかと思った。

    942 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2013/11/14(木) 11:17:32.04 ID:???
    このことも含め、もう過ぎたことだし、結婚したいま何聞いてもいいだろうと思い、
    一昨日、疑問に思ってたことを色々聞いてみた。


    俺「なぁ、昔のこと聞いていい?」
    嫁さん「いいよ。なに?」
    俺「初めてやった時さ、一人でするなって言ったじゃん?」
    嫁さん「うん。嫌なの。今でも嫌よ」
    俺「溜まったらどうすんのよ?」
    嫁さん「わたしがいるじゃない」
    俺「あの時はそんな毎日逢えなかったしホテルにもそんな行けないだろ」
    嫁さん「家で」
    俺「バカ言うなバレるわ」
    嫁さん「嫌なの!」
    俺「そんなこと言ったって無理だぜ?」
    嫁さん「俺君が他の女の子を見ることが嫌なの」
    俺「だってビデオじゃん…」
    嫁さん「ビデオでも現実でも同じなの!」
    俺「えー…」
    嫁さん「いい、AVは映像だけ、触感なしで男の人を興奮させていかせられるのよ?
    わたしには出来ないわ…可愛いしスタイルもいいじゃない?勝てないよAV女優には」


    という超理論を披露…ここまで嫉妬深いというか潔癖症というか…こんな女の人は彼女しか知らない。


    俺「不謹慎ながら、顔もスタイルも負けてませんよ?」
    嫁さん「はぁ…わたしの気持ちが何も分からないのね」
    俺「分かんねぇな…」
    嫁さん「でもしてたんでしょ?」
    俺「うん」
    嫁さん「マジ?」
    俺「マジ」
    嫁さん「ホントわたしの気持ちが何も分からないのねぇ…」
    俺「でさ、よく7年も好きでいてくれたな」
    嫁さん「いきなり話変えないでくれる?」
    俺「よく7年も好きでいてくれたな」
    嫁さん「…」
    俺「な?」
    嫁さん「忘れた?」
    俺「え?」
    嫁さん「初めての時さ、一人でしないでって言ったら
        「ずっと一緒にいてくれるならしない」って言ったの覚えてない?」

    俺、もちろん覚えてない。

    944 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2013/11/14(木) 11:19:58.00 ID:???
    俺「あ、あ…」
    嫁さん「はい、忘れてましたー。あれ嬉しかったな。付き合おうって言ってくれた次に嬉しかった」
    俺「プロポーズじゃないのかよ?」
    嫁さん「あれはその上、別格」
    俺「それで?」
    嫁さん「一度別れたあとも、「ずっと一緒」をどこかで信じてたのかもねー」
    俺「凄いな…いい人いなかったのか?」
    嫁さん「いない。合コンとかも出なかったし、紹介とかも断ってたから」
    俺「なんで?」
    嫁さん「言わせるの?」
    俺「すいません」
    嫁さん「まぁ行ってもしょうがなかったしね」
    俺「なんで?」
    嫁さん「忘れられなかったから」
    俺「…」
    嫁さん「でさ、俺君の7年間のこと話してくれない?」
    俺「それは絶対ダメ」
    嫁さん「どうして?」
    俺「…(お前自分の心配性分かってないのかよ)」
    嫁さん「ねぇ?」
    俺「でさ、卒業式の時、なんでリボンくれたのよ?流行ってたの?」
    嫁さん「あれね、高校に行かなくちゃいけないのは前から分かってたの。
        あのとき渡しておけば、俺君とはまた会わないといけないでしょ?返してもらうのに。
        その時に、俺君に告白しようって決心してたの。そのための時間が欲しかったの」
    俺「知らなかった…」
    嫁さん「ふふ、言ったことないからねー」
    俺「結果、俺が告白したのか。やるな俺」
    嫁さん「そう。あのときの事はいまでも思い出すなー。嬉しかった」
    俺「最後にさ、聞いていいか?」
    嫁さん「ん?」
    俺「あの時のことだけど?」
    嫁さん「…うん」
    俺「もし、あの時が無かったら、俺たちどうなってたろうな?」
    嫁さん「好きなんだしきっとあのまま一緒にいたよ」
    俺「結婚してたかな?」
    嫁さん「俺君はどうなの?してたと思う?」
    俺「してたと思う。好きだったし」
    嫁さん「ふふふ、ありがと。わたしもそう思うよ」
    俺「父さんみたいに在学中にプロポーズしたかもな」
    嫁さん「わたしもお義母さんみたいに受けます」
    俺「じいちゃんに卒業するまでダメだって言われたんだよ」
    嫁さん「わたしは俺君が望むなら大学辞めて結婚してもよかったなー」
    俺「ダメだ、卒業させてた」
    嫁さん「ふふ、俺君らしいね」

    945 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2013/11/14(木) 11:25:01.86 ID:???
    と、こんな感じの俺と嫁さんです。
    たまには二人の色々なことを思い出だしてみるのもいいものだなと、書いていて思いました。
    甘酸っぱい気持ちがまた甦りました。でも嫁さんは子育てで手一杯なのでこの甘酸っぱさは言いません。
    これ以上子供が増えたら大変だろうから(笑)たまに膝枕でもさせてもらって甘えるとします。



    もしあの7年間がなかったら、あの時ちゃんと思ってる事を話せていたら、
    俺たちはほんとうに結婚していただろうか?
    思うに、大学卒業か就職と同じくらいに結婚していたんじゃないかと思う。
    あの頃もそれくらい彼女の事が好きだった。

    寄り道がいいことだとは全く思ってないけれど、
    ああいった形で再会し、こうして彼女の側に居られるためには必要な「寄り道」だったのだろうか?
    彼女の気持ちを知っているいま、俺はあの「寄り道」をとても悔やむ。
    なにより悔いているのは、もうどうしようもない事とはいえ、
    その間に嫁さん以外の女の人と関係を持っていることだ。
    純粋なままで7年間も好きでいてくれた嫁さんに対し、俺は申し訳なさと情けなさが入り混じった気持ちになる。

    この7年間のことはいくら聞かれようと心配性な嫁さんには絶対言わない。俺は墓まで持っていく。
    実はオ○ニーしてました!とはわけが違うので、
    嫁さんに隠し事はしたくないけれど知らなくていいことは知らない方がいい。
    彼女も聞かない方がいいことを感じているのかもしれない。ことこの件に関しては深く追求してこない。
    いまの朗らかな俺たち家族に必要の無いことは俺一人だけが知ってればいい。


    947 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/11/14(木) 11:50:33.64 ID:???
    そこまで一途に想ってくれてた嫁さんを振るなんて罪な男だなもげやがれ
    2度と同じ失敗しないで一生添い遂げろよ

    >この甘酸っぱさは言いません。
    >彼女「俺君、普段あまり思ってること話してくれないから…」

    パルプンテの言葉とセットでぜひ言ってみてほしい

    948 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/11/14(木) 11:52:55.65 ID:???
    >>945
    思ってることをちゃんと伝えなかったから寄り道したんだろ
    勇者になってこいw



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