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    パンツを盗む事に快感を覚えてしまった男の悲しい人生 【3】


    【2】はこちら


    298 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 13:00:27.00 ID:I19R+oZi0
    皆さまおはようございます
    まさかまだスレが残ってるとは思いませんでした
    保守してくださった方、本当にありがとうございます

    昨夜はそのまま事務所に泊まり込んでしまいました
    今日は一応休みなのでゆっくり書きたいと思っています

    実は朝からこのスレを読み直していて
    重大なミスを発見してしまいました
    誰かに指摘される前にここでお詫び申し上げます

    自分で言うのもなんですが
    実話半分フィクション半分って事で
    多少つじつまの合わない部分は
    笑ってお見逃し頂けますようお願いします

    どこだか分かりますよね?
    これからはできるだけ気を付けます

    それでは再開します
    どうぞよろしくお願いします


    299 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/10/11 13:01:29.03 ID:lLQdH1WRO
    パンツ云々よりも、性欲とは何なのかについて考えさせられる


    301 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 13:04:39.16 ID:I19R+oZi0
    パンツを盗む事に快感を覚えてしまった男の悲しい人生



     第6話 オレンジ色の天使 前編 



    高校2年の冬に犯しそうになった事件はやはり立件されなかった
    校舎の窓が割られ、女子更衣室も荒らされたが
    ほとんど何も取られておらず
    ただ鍵が壊されただけだったので
    学校からの追及はほとんどなかった
    朝礼の時に先生から報告があっただけだった


    302 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 13:07:21.23 ID:I19R+oZi0
    秀才揃いのうちの学校ではあまりなかったが
    まだまだ校内暴力の消えてはいない時代
    正直そんな事件は他ではしょっちゅうあった

    坊ちゃん学校は外の不良たちには面白いマトらしく
    時々生徒が不良に絡まれたり
    現金を恐喝されたりしていた

    なので迷い込んできた他校の不良の仕業だろうと思われた

    何か知ってる事があったら報告に来なさいと言われたが
    誰もそんな報告には行かない

    それに何か聞かれてもシラを切り通せる自信が俺には会った
    子供の頃とは違う
    ふてぶてしさすら身につけ始めていた

    当然例の中学時代の下着盗難事件と関連付ける動きもあったが
    あの時の鮮やかな犯行と今回のおバカな事件では
    全く共通性はなく
    同一犯の可能性はほとんど見つけられなかった

    おそらく外部からの侵入者
    変態欲求をもつ愉快犯の仕業だろう
    これが生徒達が出しただいたいの結論だった


    303 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 13:10:19.76 ID:I19R+oZi0
    もちろん全校集会でもこの話題が出たが
    思春期真っ只中の高校生に

    「誰がやったのですか?」

    などとは聞かないし
    もちろん聞かれても誰も答えないだろう

    女子生徒も特に恐怖に打ちひしがれた様子もなく
    鍵を壊された女子が多少憤慨していた程度だ

    俺もその話題にはあまり加わらず、淡々と自分のペースを続けていた

    あの事件以来落ちこぼれ集団とはさりげなく距離を置いていた
    たまに宴会に合流する事はあったが
    学校内や登下校時にはなるべく彼等を避けた
    つまらない事件に巻き込まれないように気をつけた


    306 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 13:13:46.52 ID:I19R+oZi0
    いろいろあって細々と勉強は続けていたが
    奔流のように押し寄せてくる新しい知識など吸収できるはずがなく
    かろうじて堤防ギリギリで踏ん張っている状態だった

    母親との言い争いは日常化しており
    机の引き出しの中からタバコが見つかったり
    ベッドの下に隠した酒が見つかったり

    母は俺に手紙を書いた

    「子供の頃のかわいいあなたに戻って下さい」

    昔の事を話しながら泣き崩れる母親を見下ろしたまま家を出て
    織田の家に向かい
    3日ぐらい帰らない時もあった

    それでも外でケンカするとか
    不良の格好をして街をウロつくとか
    飲み屋に平気で入るような事はしなかった
    あくまで隠れてコソコソやった
    一番たちの悪い不良だった

    そして2年の冬が終わり
    高校生最後の年を迎えた


    309 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 13:17:58.24 ID:I19R+oZi0
    俺は相変わらず落ちこぼれ組とつるんでいたが
    一人になる事も多く
    家に帰るとうるさい母親がいたりするので
    遅くまで外をウロついていた

    さりとて金があるわけでもないし
    バイトなんかする気力もないし

    そんな俺の味方はやっぱり本だった

    学校の図書室や近所の図書館などで
    閉館ぎりぎりまで粘って読書に熱中した

    本屋で欲しい本を物色する事もあったけど
    基本的に金がないので立ち読みがせいぜいだった

    高3にもなって
    同級生は皆彼女とイチャイチャしているか
    勉強とスポーツに没頭していた時期に
    俺1人だけが街をあてどもなくさまよい続けていた


    314 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 13:21:03.49 ID:I19R+oZi0
    そんな俺だったが、高校生最後の難問に直面する事になる
    進学問題だ

    しつこいようだけどうちの高校は進学校で
    大学への進学率は90%、いやほぼ100%だろう

    うちは庶民の家庭で父も高卒なので両親は大学進学にはこだわらなかったが
    やはり学校全体の流れとして大学に行くのが普通だと考えられてたので
    俺も漠然と大学に行くつもりをしていた

    それにまだ自分のやりたい職業も見つかってなかったし
    もっと考える時間が必要だった
    ただし行ける学校がなかった

    前にも書いたとおり俺は文系の科目
    特に英語などの成績はわりと良かったのだが
    理数系はさっぱりダメだ

    3年になってもそれを克服すべく
    それなりに勉強したつもりなのだがそれでも全く理解できない
    俺が1つ理解する頃には次の課題が5つぐらい並んでいる
    まさにそんな状況だった

    両親とも相談したのだが親が出す条件はただ2つ

    「家から通学できて授業料の安い国公立の大学」

    俺は親元を離れて下宿して
    しかも私学の文系の大学に行きたかった


    316 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 13:24:23.07 ID:I19R+oZi0
    当時、共通1次試験というのがあって
    国公立大学を目指すものは必ずこの試験を受けなければならなかった

    共通1次は全教科ある
    つまり文系を目指す者も理数系の者も
    全ての科目で標準点を取らねば合格できないシステムだった

    私学なら学校にもよるけど
    文系なら文系科目だけを勉強すればよかった

    当時いろいろ偏差値とか模擬テストとかあって
    自分の点数を調べてみると
    私学の文系なら俺の頭でもそこそこの大学に入れそうだった

    しかし共通1次を受けてしまうと
    理数系の種目で一気に平均点が下がるため
    合格できそうな大学はかなりランクが下がってしまう

    こんなになってもまだプライドだけは高かった少年は
    3流や4流の大学には行きたくなかった

    早稲田とか慶応とまでは無理だけど
    せめてある程度は名前の通った私立の大学に行きたかった

    そしてそんな大学はもちろん家から通える距離にはなかった
    毎日のように母親と口論する
    母親は家の家計の問題を必死に訴える

    俺にはそんな事は理解できなかった
    めったに話さない父親にも責任をなすりつける

    「親父の甲斐性がないから子供まで苦労するんだよ!」

    そうわめいて家を飛び出した事もあった


    319 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 13:27:18.55 ID:I19R+oZi0
    もはや子供の頃の俺ではなかった

    冬の教室で出来心で犯した犯罪を問い詰められ
    何も答えられずに泣きじゃくっていた少年とは違う

    中学に入り、元気一杯になって走りまわり
    母親を喜ばせていた頃の少年とも全然違う

    今やすっかり酒、タバコ、万引き、
    そしていまだにバレていなかったのだが
    下着ドロボウの常習犯になり下がっていた

    成績も悪く、出席日数も卒業ギリギリ
    ロクな友達もいない
    不幸な息子だった

    父の事をなじられた母が思わず口にする

    「あなたがお酒やタバコやってる事をお父さんは知らないのよ
     知られたらどうなるか分かるでしょ?
     あなたこの家にもういられなくなるのよ!」

    売り言葉に買い言葉だった

    「じゃあ出て行ってやるよ!」

    そのまま家を飛び出し
    織田の家にもぐり込んだ


    321 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 13:31:09.17 ID:I19R+oZi0
    織田の家には1週間ぐらいいただろうか
    そこから学校に通った

    母子家庭の織田の母親が俺の食事も用意してくれた
    この母親も息子の素行の悪さはあまり分かっていない

    「この子をよろしくお願いしますね仲良くしてやって下さいね」

    親ってどこでもそんなものだ
    母親は俺が勉強しに来ていると思っていたらしい
    織田の家でいろいろ話す

    こいつも相当の落ちこぼれだったがやはり大学には行きたい
    自分の行ける範囲の3流大学でいいからとにかく行きたい
    酒を飲み、タバコを吸う俺の横で織田はコツコツ勉強していた
    あの織田が、タバコも吸わずに一心に勉強していた
    だんだん俺はいたたまれなくなって織田の家を出た

    結局どこにも行きつく場所はなく、俺は家に戻った
    戻っても親とは全く口を利かない
    ただ飯を食って風呂に入り、そして寝るだけの場所だった

    そして俺は就職を探し始めた
    寮があって住み込みで働けて
    なるべくあまりつらくない仕事で
    そしてできれば今すぐにでも働きたかった


    324 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 13:33:41.67 ID:I19R+oZi0

    季節はもう夏を過ぎ、あまり時間は残っていなかった

    図書館で調べたり求人情報を調べたり
    とにかく働けそうな場所を探した

    結局俺の知識で見つかったのは
    警察、消防、自衛隊の3つぐらいだった
    マグロやクジラ漁船なんかもあったけどさすがに怖くて乗れなかった

    さっそくその3か所に問い合わせの手紙を書くが
    どれも最低高校を卒業していないといけなかった
    自衛隊には、高校を卒業しなくても入れる部門もあるそうだが
    逆にものすごく優秀じゃないとだめだそうだ

    結局あきらめてとりあえず高校は卒業しようと思った

    それにおそらく前代未聞だろう
    この優秀な進学校で中退して働くヤツなんて
    そうなると一応勉強しなくてはならない
    とりあえず試験勉強だけはやっていた

    こんな調子の高校3年生だった


    325 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 13:36:26.22 ID:I19R+oZi0
    ここから話はガラッと変わる
    話がかなり前後するがお許しいただきたい

    俺は一応入学時から陸上部に入り
    現在も辞めてはいない

    3年生は原則として受験のため練習生扱いとされ
    正規の練習はできないが
    自主練習としてなら認められていた

    もちろん俺はそんなものには出ないが
    わずかに残った部員も少なくなり
    俺たちが卒業したらいよいよ廃部かと言われるぐらいの弱小部だった

    そんな俺が2年に進級したとき
    新入生が数名入った

    ほとんど全員が途中でやめてしまったのだが
    そのなかに上野さんという女子がいた

    あまりスポーツに向いてなさそうな
    小柄な女の子だった
    高校に入ってきてすぐに入部し
    しばらく俺たちと一緒に適当に練習していたのに
    何を思ったのか
    夏休み前にいきなりやめてしまった


    328 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 13:40:04.15 ID:I19R+oZi0
    たったそれだけの関わりだったのだが
    それ以降なぜか俺によくなついてきた

    校内で俺を見かけると

    「長谷川クーン!」

    と言って駆け寄ってくる

    いつでもどこでも
    俺のそばにくっつき、ずっと話しかけてくる

    小柄でほっそりした
    顔の小さな女の子だった

    ちょっと例えが古すぎて申し訳ないが
    石原真理子の若かりし頃といった感じの子だ
    現代の俺の個人的趣味ではモー娘の田中れいなあたりをお勧めしたい

    割りとエキゾチックな顔で
    胸は小さかったけど
    いつも派手なブラジャーをしていた
    夏服の薄いブラウスから透けて見える
    原色のブラジャーで小さな胸を包んでいた

    2学期が始まり、その頃は俺はたまに練習に出ていたが
    もちろん上野さんは出てこない

    その時点で俺とは赤の他人だけど
    それでも俺に付きまとってきた

    もちろんイヤなわけはない
    小さくてかわいらしい上野さんは
    いつも元気で明るく
    そしていつも笑顔だった


    331 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 13:43:50.14 ID:I19R+oZi0
    嫌いではなかった

    時々オ●ニーのオカズに使ってはみたけど
    残念ながらあの貧乳ではあまり役に立たなかった

    俺は一応年上の
    それなりにおっぱいが大きなおねいさんが好みだったんだけど
    これぐらいの女子につきまとわれるのは決して不愉快ではなかった

    ただ年下の女の子にからかわれるのがちょっと恥ずかしかった

    とにかくどこにでもついてきた

    食堂でうどんを食べてる俺の横でジュースを飲みながら
    放課後落ちこぼれ集団に紛れている俺を無理やり連れ出したり
    休み時間になるとしょっちゅう俺のクラスにやってきた
    下級生なのに、2年の俺のクラスに平気で入ってきた

    会話ってものでもなかった
    ただ一方的に向こうが話すだけだ
    クラスの事、友達の事、勉強の事
    うるさかったけど楽しかった

    女の子の口からいろんな話を聞くのは初めての体験だ
    この時期から俺の心はすさみ始めたが
    上野さんと会ってる時だけは別だった
    ちょっと照れ臭かったが、素直な自分に戻れた気がした


    333 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 13:46:39.50 ID:I19R+oZi0
    それでも俺は上野さんに対して警戒線のようなものを張っていたが
    彼女はそれをやすやすと突き破って俺の心の中に入ってくる

    本当に俺のすさんだ心を癒やしてくれる唯一の存在だった

    ちょっとタイプは違ったけど
    俺が彼女を好きになるのは当然の流れだった
    だがそんな俺の心は無残にも踏みにじられた

    秋には普通の高校らしく、文化祭がある

    3日ぐらいかけて体育祭とか応援合戦とか演劇発表とか
    そして名物の模擬店もある

    陸上部も例年店を出していたので俺も参加する
    不真面目な部員だったけど
    部員の数が少ないので無理やり手伝わされた

    人手が足りないので上野さんにも頼む
    辞めた後だけど良かったら手伝ってほしい

    2つ返事で引き受けてくれ
    その他数人で模擬店を出した

    陸上部の名物は大学イモで、手間のかかる料理だったが
    売り子を勤める上野さんの魅力もあって飛ぶように売れ
    その利益を手に打ち上げへと向かった


    336 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/10/11 13:48:48.82 ID:pgtRW6tV0
    ここから先を読むのが怖い・・・


    337 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 13:49:10.56 ID:I19R+oZi0
    実は完全な非合法営業だった

    基本的に模擬店は食券制で
    生徒はあらかじめ食券を買っておかねばならない

    お金の管理とかいろいろ理由はあるんだろうけど
    面倒なシステムだった

    それに必要以上の利益は学校に吸い上げられてしまう

    そこでどの店も「ヤミ営業」というのをやっていた

    つまり先生の目を盗んで現金で品物を売り
    生徒会も通さずに売り上げをポケットに入れ
    その利益が後の宴会の費用となる

    もちろん学校に見つかれば大問題だが
    どの部も上手にやっていた


    338 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 13:51:58.93 ID:I19R+oZi0
    ささやかながら貯まった売上げを手に
    上野さんを打ち上げに誘う

    「え・・・?でも・・わたし・・・」

    上野さんは自分が部員じゃないのに気兼ねしてると思ったので
    別に大丈夫だとは言ったけど
    結局彼女は来なかった

    普段酒など飲まない連中と飲んでても楽しくはなかったが
    他にも宴会をやってるグループを突き止め
    そこに乗り込んだりして楽しく飲んだ

    落ちこぼれだったけど宴席では強かった
    そして普段は真面目な生徒たちも、この日だけは夜の街に繰り出した
    宴会の後、恋人同士で姿を消してゆく
    高校生活最大のイベントだった
    秀才学校でもこれぐらいは大目に見てもらえた
    先生が街を巡回して監視するなんてヤボな事もなかった
    おおらかな時代だった


    341 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 13:54:52.12 ID:I19R+oZi0
    ただ上野さんにも来てほしかった

    というか他の連中なんかどうでもよかった
    軽く酔った頭で友達に話す

    「せっかく手伝ってくれたんだから来てほしかったな」

    すると友達(そいつは人気者組の一人)が

    「あいつはだめだよ中村と付き合ってるから」

    俺はガク然とした

    中村ってのは俺と同級生で
    そいつは人気者集団のリーダー的存在だった
    背が高くてバレーボールやってて
    金持ちでいつも私服で登校して
    とにかく高校生じゃなかった
    完全な大人だった

    中学の時にすでに童貞を捨てたとか言われていた
    俺にはとても勝ち目がなかった

    黙り込んだ俺に友達は追い討ちをかける

    「今ごろ中村のグループと打ち上げ行ってるよ」

    といってそいつはご親切に店の名前まで教えてくれた
    俺の知らない店だった
    知ってても確かめに行くことなんかできなかった

    俺の青春は完全に終わった


    345 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/10/11 13:57:32.93 ID:V9uClcMq0
    中村ゆるさねぇ


    346 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 13:58:00.96 ID:I19R+oZi0
    それからの俺は前述の通りまさしく荒れ狂った
    もはや両親との関係も修復不能
    学校の先生も落ちこぼれには見向きもしない
    唯一の落ちこぼれ友達とも距離をおきはじめ
    俺は完全に孤独だった

    そして話をまた戻す

    進学も諦め、就職を探した

    自衛隊の応募にも行った
    俺ぐらいなら簡単に入れそうだった

    ああいうオッサンたちは話がうまい
    自衛隊に入ったら給料がもらえて体も鍛えられて
    飯はタダだし服も家も全てタダ
    公務員だからクビもないしボーナスまである
    俺はひそかに恐怖感も持っていたけど
    家を出ていくことの魅力の方がはるかに勝っていた
    俺は自衛隊に入るつもりで書類をもらってきた

    そんなある日、上野さんに呼び止められた


    351 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 14:03:27.63 ID:I19R+oZi0
    文化祭の後も上野さんはしばらく俺につきまとってきた
    俺はもうほとんど相手にしなかったけど
    彼女は全く意に介する事もなく
    今まで通り普通に話しかけてきた

    何度かかなりきつく拒絶した事もあったのに
    それでも全く気にしていなかった

    そもそもなぜ勝ち組の代表とも言える男と付き合っているのに
    いったい何で俺なんかにつきまとうのか
    どう考えても理由が見つからない

    もしかしたらあの話はデマなのかなとも思ったが
    その後何度か下校途中に中村と2人で歩いている姿を目撃してしまい
    俺の恋はやはりムダだったと分かった

    それからはなるべく会わないように注意していたが
    とうとう捕まってしまった

    上野さんと話すのもイヤだったが
    2人でいるところを中村に見つかるのもイヤだった

    中村は俺みたいな落ちこぼれに因縁吹っ掛けてくるほどのひきょう者ではなかったし
    むしろそれが逆に余計に悔しかった

    他人の彼女に劣情を催し
    一人むなしくオ●ニーに没頭している自分を見透かされてるようで
    中村が優越感に浸りながらチンカスのような自分を見下している
    それがたまらなく悔しかった


    353 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 14:06:35.30 ID:I19R+oZi0
    だからなるべく避けていたのに
    とうとう見つかってしまい
    俺は上野さんに引きずられるようにグラウンドに出ていった

    秋の空が広がっていた

    グラウンドの周囲の一部には土手のような斜面が作ってあり
    体育祭の時などはそこが応援席になる
    校舎からは見えない角度なので
    よくカップルたちがそこを利用していた

    思い思いに離れた場所に位置取って優しく愛を囁いているのだろうが
    とにかく俺には全く縁のない場所だった
    男同士でしか来た事がなかった


    356 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 14:09:35.06 ID:I19R+oZi0
    上野さんは芝生に俺を座らせると
    その横にちょこんと腰を下ろし

    「久しぶりだね~」

    と快活に笑う

    俺はずっと彼女を避けていたし
    実際学校もサボり気味だったし
    適当に返事をしてごまかした

    そしていつも通りの会話
    一方的にペラペラとよくしゃべる
    俺もいつもは戸惑いながらもちゃんと話を聞いていた

    実際彼女は話がうまかったし
    知らずに引き込まれていった
    もちろん彼女を好きだからだったかもしれないが
    前まではそんな彼女の話を聞くのが大好きだった

    だけどもう今はそんな気持にはなれない
    彼女の言葉がむなしく頭の上を通り過ぎていく


    359 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 14:12:28.37 ID:I19R+oZi0
    「ねえ!ちゃんと聞いてる?」

    突然背中を叩かれて我に帰った

    「もうっ!」

    上野さんは頬を膨らませて怒っている
    本当にかわいいマジでかわいい
    この子が俺の彼女だったら・・・

    俺の人生もここまではひどくならなかったかもしれない
    いや俺がこんな人間だから俺の彼女にはなってくれなかったのか

    なんだか目が熱くなってくる

    いつもとは違う俺の様子に気づいた上野さんは

    「どうしたの?何かイヤな事あった?」

    と聞いてくる
    彼女からこんな聞かれ方をしたのも初めてだった

    しかし聞かれてもうまく説明できない
    俺のすさんだ心を暴露する勇気もない

    しかし上野さんはへこたれなかった
    俺の心をほぐすように
    ゆっくりと質問し
    閉ざされた心をだんだん開いていく
    俺の方が年上なのにもうダメだ
    完全に手のひらの上で転がされてる

    俺は聞かれるまま全てを話した


    360 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 14:15:33.49 ID:I19R+oZi0
    親との事、進学の事、就職の事
    もう全てがダメになりそうな事
    自衛隊に入るつもりでいる事
    もちろんパンツ泥棒の事は話さないけど別に聞かれなかった

    秋の空はだんだん夕焼けに変わっていく
    こんな景色は前にも見たことがあった
    もっと暖かい部屋の中だった
    そう、奥原先生と話した時だ
    あの時と同じ夕焼けだ
    もう忘れかけてた先生の優しい声が耳元に蘇る

    涙が出そうなのを必死でこらえる
    絶対この子の前では泣きたくない
    今俺にできる、唯一の抵抗だった
    上野さんはしばらく黙って、次の言葉を探していた
    そんな時だった


    365 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/10/11 14:16:47.08 ID:3Sg/S1IA0
    変態なのにいつのまにかカッコよくなってるなw

    368 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/10/11 14:18:11.80 ID:O/hbwv3hO
    かなり面白い携帯小説だな
    …ただ作者はメディアに出れねぇwwwww


    370 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 14:18:28.55 ID:I19R+oZi0
    「上野ぉ~っ!(実際はもちろん下の名前)」

    上野さんを呼ぶ声がする
    中村が迎えに来たのかと思ってドキっとしたけどそれは女子の声だった

    上野さんの友達だろうか
    向こうの方に彼氏と座って話していた子だ
    ここに上野さんがいるのを見つけて呼んでみたらしい

    彼女は立ち上がり

    「ちょっと待っててね、まだ話したいからまだ絶対帰らないでね」と念を押し

    そっちの方に駆けていった
    細くて、すらりと伸びたきれいな脚だった

    俺は一人で取り残された
    土手にはまだ何組かのカップルがいるが
    もう帰ってしまったものもいる

    上野さんはしばらく戻らず
    俺は何もする事がなかった
    ただぼんやりと空を見ていた
    見事な夕焼け空だった
    こんな風に空を眺めるのも久しぶりだった
    あの時の俺と今では全く変わってしまっていた
    なんでこんなに変わってしまったんだろう

    残り少ない高校生活とその後に予想される厳しい試練
    そして何もいい思い出がなかった3年間をクヨクヨと考える
    そしてまた奥原先生の言葉を思い出す


    373 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 14:21:43.02 ID:I19R+oZi0
    大人になったらかわいい思い出になるから
    イヤな事は忘れてしまいなさい
    長谷川君は頑張ったらできる子なんだから
    皆を守ってあげられる優しい大人になってね

    言葉は違うかもしれないけどそんな事を言われたかな
    あの時は泣いた
    盛大に泣いた
    あんなに泣いたことなんて最近はもうない
    逆に母親を泣かしてしまったぐらいだ

    自分の理屈が間違ってる事ぐらい分かっている
    親の都合でどうしてもかなわない事情もある
    ただ、反抗期の少年特有の感情なのか
    親に屈する気にはなれなかった
    荷物も何も持たずにある日突然家を飛び出し
    2度と戻らない
    そんな反逆する自分に快感すら覚える
    再び暗い愉悦に浸った俺はそろそろ帰ろうと思った


    376 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 14:25:08.84 ID:I19R+oZi0
    上野さんはまだ戻ってこない
    向こうの2人の横に並んで座り込んで話をしている
    遠い距離なので顔も見分けられない

    それにそろそろ暗くなってきた
    戻らないなら声をかけてから帰ろうと思い
    ふと下を見たら彼女のかばんが置いてあった

    当時の女子はみんな学生かばんの他に
    たいていもう一つの手提げかばんを持っていた
    教科書や筆記具などは学生かばんに入れ
    体操服や弁当はもう一つのかばんに入れる

    自分で縫って作ったようなかわいい水色の布製のかばんだった
    ついつい魔がさしてそのかばんを開けてみる
    視界の片隅に向こうの3人を入れながら

    上野さんのかばんにはあまり何も入ってなかった
    それで足りるのかというぐらいの小さな弁当箱と
    丸めたTシャツが入っていた
    手に取ってそっとなでてみる

    別にどうってことはないけど彼女の素肌に触れたTシャツだ
    直接上野さんを触っているつもりでその感触を楽しむ
    最後に匂いを嗅ぎたかったがさすがにここではまずい
    誰かが目をあげてこっちを見たらもう終わりだ
    それでももう一度握りしめて感触を忘れないようにしようと持ち上げたら
    Tシャツの奥にさらに何かがあった


    383 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 14:28:06.15 ID:I19R+oZi0
    オレンジ色のさらさらした布
    まさかパンツか
    思わず緊張する

    向こうに座るカップルに目をやり
    上野さんがまだ戻ってこないのを確認してから
    かばんの奥からそれを取り出す
    向こうから見えないようにかばんの陰に隠してそれを確かめる
    かばんから出てきたオレンジ色の物体は


    386 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/10/11 14:29:24.35 ID:7tXayLE1O
    やっと本題始まったー!


    391 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 14:31:45.44 ID:I19R+oZi0
    俺が期待したパンティーではなくブラジャーだった
    彼女の小さな胸を包むブラジャーは
    いくつかある俺のコレクションの中でも一番小さい方だ
    ただあのかわいい上野さんのブラジャーだ
    いつもブラウスから透けてる
    派手なオレンジ色のブラジャー

    どうせ俺の彼女にならないのならこのまま盗んでしまおうか
    もしバレても訴えたりはしないだろうし
    嫌われて会うのがイヤになってくれればこちらも好都合だ
    意を決して自分のかばんに入れようとした時
    肩ひもの部分に何かぶらさがっていた

    このパーツって何と呼ぶのか
    ブラジャー売り場なんて見たことないけど
    ひもで小さなラベルがくくり付けられてる
    タグって言うのかな?
    それがまだ付いたままだった
    値札ではないけどちょっと不審に思った

    新品のブラジャーがむき出しで女子高生のかばんに入ってる
    もしかして万引きしたのか?

    それとも買ったばかりでとりあえず袋から出しただけか?

    どうでもいい事だけどしばらくためらってしまった
    その間に上野さんがこっちに戻ってくるのが見えた


    394 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 14:35:25.08 ID:I19R+oZi0
    ヤバいと思って慌てて荷物を元に戻す
    そして知らん顔して秋空をながめ続ける

    やっと戻ってきた上野さんは

    「何か見てたでしょーかばんの中」

    「イヤ別に見てない」

    「絶対見てた」

    「見てない」

    「何が入ってたか言ってみて」

    「だから見てないから言えない」

    「怒らないから言って」

    「見てないものは見てない」

    「だから絶対怒らないってば」

    「知らん」

    「怒らないから何色だったか言って」



    「・・・・・・オレンジ」

    「ほぅらやっぱり見てた」

    「怒らないって言っただろ」

    「うーん!           怒ってないよ」

    何だこの会話はまるで恋人同士じゃないか


    396 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 14:38:38.62 ID:I19R+oZi0
    この美少女はいったい何を考えてるのか
    俺のような人種にはさっぱり理解できない
    ただ、この子の優しさと明るさに胸が熱くなった
    そして股間に軽い電流が流れた

    しばらく俺の手癖の悪さをなじるが彼女の顔は笑っていた
    むき出しでかばんに入ってる理由も説明してくれた
    午前中の授業をサボって友達と買い物に行き
    一緒に2枚買って袋は友達に渡した
    ただそれだけのことだった
    もちろん疑うつもりなどないし

    さっきまで、親や自分に対して持っていた凶悪な感情が
    この子のおかげで少し消えた気がした

    上野さんと話すとこんな時でもなぜか心が軽くなる
    本当に不思議な女の子だ
    こうも人間の心理をくるくる変えてしまえるとは


    399 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 14:42:08.98 ID:I19R+oZi0
    しばらく下着の話題に花が咲いた
    俺も思い切って今まで聞けなかった事が聞けた

    女子と下着の話をするなんて初めてだ
    いつからブラジャーしたのか
    着けてる時はどんな気分なのか
    いつもあんな派手な色のを着けてるのか
    パンツの横の幅は何cmぐらいか

    上野さんはケラケラ笑いながら
    そして時には恥ずかしそうに
    何でも答えてくれた
    死ぬほど楽しかった
    しかしこの質問だけは答えてくれないだろう

    中村にはもうこのブラジャーは見せたのか

    聞けるわけない聞くはずがない
    でも正直な彼女の事だ
    平気でそうだよとかサラッと答えたらどうしよう
    再び頭の中でイヤなイメージが踊り出す

    オレンジ色のブラを付けた彼女を中村がゆっくりと抱き締める
    そして背中のホックを慣れた手つきで外す
    羞恥に顔を赤らめる彼女の小さな乳房を中村が大きな手で愛撫し
    やがてその先の蕾にそっと口を付ける
    震える彼女の唇から小さな吐息が漏れる

    もうダメだ俺は
    さっさと帰ろう


    401 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/10/11 14:44:40.09 ID:I251KznQO
    上野さんより長谷川の方が女性の下着に詳しそうだなwww


    402 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 14:46:07.75 ID:I19R+oZi0
    会話が途絶えたので彼女の方を見る
    向こうも何か言いたそうに考え込んでいた

    本当にかわいい横顔だった
    手を伸ばせばすぐに彼女の肩を抱ける

    秋の夕暮れ時は少し肌寒くもなっていた
    もし俺が肩を抱けば、彼女は黙って身を任せてくれるだろうか

    ダメだやっぱり男前の中村の姿が頭に浮かんでしまう
    もう帰りたかったけど
    この時間ももう少し続いてほしかった
    帰りたくない気持ちもあった

    上野さんは意を決したように話し出す

    「長谷川君は子供の頃の思い出ってある?」

    ついさっきまで思い出してた光景だ

    奥原先生の事だ
    もちろんあるけど言いたくなかった

    上野さんは話を続ける

    「お父さんもお母さんも
     小さい頃は優しかったよね」

    今まで彼女は自分の事はペラペラしゃべってたけど
    家での事なんか聞いた事はない
    初めて聞く、長い長い彼女の身の上話だった


    405 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 14:49:37.46 ID:I19R+oZi0
    思い出すとマジで泣けそうなので相当省略する

    要するに

    彼女の家はわりと資産家でそして教育熱心だった
    お兄さんも彼女も別々の有名な私立小学校に通っていた
    実際彼女が通ってた小学校を聞いて驚いた
    誰でも知ってる超有名お譲さん学校だった

    実際勉強はそんなに好きではなかった彼女だったが
    小学校には親の財力で入れた
    金さえ払えば大学までエスカレーターで行ける超有名学校だ

    ところがある時期
    父親の事業が不振に陥り
    金銭的にかなりつらい時期があった

    上野さんは途中で地元の公立小学校に転校させられた
    彼女が小学校5年の時だ
    あと2年で小学校だけは卒業できたのに
    授業料が払えなかったのだろうか
    深窓のご令嬢は悪ガキ共の通う田舎の小学校に突き落とされた

    地元の有力者の転落はすぐさま街のニュースになり
    噂はあっという間に学校中を駆け巡った
    残りわずかな小学校生活
    友達なんかできるはずがなかった

    あちこちで囁かれる陰口は全て無視して
    彼女は一人で学校に通った


    409 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 14:52:40.76 ID:I19R+oZi0
    それなのに彼女の兄は転校させられなかった
    そのまま上の私立中学に進んだ
    なぜ兄だけがそのまま進学できたのか
    理由は簡単
    兄は天才だったからである

    その事も上野さんの心に傷を残した

    上野さんは田舎の学校の閉鎖された空間に耐えられず
    一人で授業料の安い付属中学を見つけ
    一人で受験勉強をして、そして合格した
    勉強が嫌いでも付属程度は受かる頭の持ち主だった
    付属に入り、誰もが同じスタートを切り
    過去の屈辱をはねのけた上野さんは
    持ち前の明るさでたちまちクラスの主役になった

    ところが家の経済状況はなかなか好転せず
    前よりもひどい状態になった
    家にヤクザのような男たちが押しかけ
    危険なので上野さんは親戚に預けられる事になった

    ところが無責任な世間の大人は
    上野さんの兄1人しか預かれないと通告してきた


    411 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 14:55:28.13 ID:I19R+oZi0
    上野さんの心は乱れ始めた
    昔とは違ってペコペコと頭を下げ続ける両親
    何かにつけて優秀な兄と比較する周りの大人たち

    全てに反発し
    上野さんは一切の勉強を放棄した
    学校では明るくふるまい続けながら
    外では地元の友達と付き合うようになり
    それなりに悪い遊びも覚えた
    その頃になってようやく父の事業が回復し始めた

    やっと私立に戻れる環境になった彼女は
    前に通っていた学校の高等部を受験するが
    全く勉強をしていなかったのであっさり不合格となり
    他にいくつか受けた学校も全て合格できなかった

    しかたなく彼女は付属高校へそのまま進学した
    学校では明るい顔をしていたけど家に帰れば地獄だった
    学校だけが彼女が輝いていられる場所だった


    412 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/10/11 14:56:50.50 ID:7tXayLE1O
    これってパンツ泥棒の話じゃなかったっけ?
    エロ少年を泣かしてどうすんねんwww


    415 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 14:58:59.70 ID:I19R+oZi0
    彼女の成績は落ち続け
    3流の私立大学すら行けそうになかった

    彼女も大学に行くつもりなんてなかった
    家では毎日のように親とケンカを繰り広げた

    「自分の娘が何でこんなに苦労してるか分かってるの?」

    何不自由なく私立高校に通っている兄にも当てつけて親を罵った
    両親は頭を下げて娘に詫びた

    「ふがいない親で本当にごめんね」

    あの、プライドの高い父と母が泣いていた

    そんな時、母親がパートに出ている事に気がついた
    地元では有力者の父親の妻が
    なぜコソコソとパートなんかしているのか

    両親とケンカしている時に分かった
    父の事業は回復したがそれは全て借金で
    娘を大学に行かせるためには収入が絶対的に不足していた
    それを補うために母はパートに出たのだ


    416 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 15:03:54.97 ID:I19R+oZi0
    そしてもう一つ
    彼女の兄が、自分は進学しないと宣言した

    勉強しかできない兄だったが家庭の状況はちゃんと理解していた
    自分だけが私立に通っている罪悪感も感じていた
    そのまま大学に進学し
    親の財産を食いつぶていく事に苦悩していた

    そして妹が自分のせいで悔しい目に会っている事にも気づいていた

    「わざわざ高いお金を払わなくても自分を入れてくれる大学ぐらいいくらでもあるから」

    天才だからこそ言える言葉だったが真剣な表情で親にそう噛みついてくれた
    自分のために使うお金を、妹に使ってやってくれと言った
    そして彼は見事に国立大学に進み、奨学金まで手にした

    彼女はそれを聞いて泣いた
    子供の頃は優しかった両親、
    そして自分も弱いくせに、妹を一生懸命守ってくれた子供の頃の兄を思い出して泣いた

    母は今もパートを続けているけど
    自分はもう私立の大学に行くつもりはない
    だけど自分を愛してくれている両親と兄のために
    国公立の大学に入るべく
    今から少しずつ勉強していると


    419 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 15:06:54.79 ID:I19R+oZi0
    初めて聞く上野さんの過去だった

    俺より年下の女の子にこんな事実があったなんて
    上野さんも俺と同じように、過去を忘れるために努力していたのか
    いや俺の方がはるかにマシだ
    俺の過去なんて上野さんに比べるとかわいいものだ
    金持ちの一家ならではだけど、やはりつらい事があるんだ

    上野さんの明るすぎる行動の理由が分かった気がした
    ああしてなければ押しつぶされそうになってたんだろう
    誰彼かまわず話しかけ、常に誰かと一緒にいないと
    一人になるのが怖かったのだろう

    俺は上野さんの小さな背中を見て
    思いっきり抱きしめたくなった
    だけどそんな事はできない

    中村と歩いてる時の彼女の姿を何度か見た
    長身の中村に遅れないよう
    必死で早歩きしてる姿を見たことがある
    そんな彼女の後ろ姿は寂しそうだった
    置いていかれる事に恐怖があったのだろうか
    中村は彼女の事情を知っているのだろうか
    あの後中村に追いつけたのだろうか
    中村は上野さんが追いつくのを待っててくれてたのだろうか
    上野さんは中村と一緒にいて幸せなんだろうか

    疑問がいくつも湧いたがそれを口にはできなかった


    420 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 15:09:35.41 ID:I19R+oZi0
    しばらく黙りこんだ上野さんが再び口を開く

    「ちゃんと大学に行けるのに 
     お父さんお母さんが行けって言ってくれてるのに 
     自分だけの勝手な判断で 
     好きなようにしようだなんて 
     それは自分から逃げてるだけです」

    そう言って彼女は泣き出した
    シクシクと声を出さずに泣き出した


    422 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 15:12:39.91 ID:I19R+oZi0
    いつもの上野さんではない
    あのいつもキャッキャッとはしゃいでいる彼女の姿ではなかった

    でもこれが彼女の本当の姿なのかもしれない
    俺は感動しすぎて言葉すら出なかった

    こんな体の小さな女の子が
    つらい過去と重い期待を背負って
    それでも元気に前を向いて歩こうとしてるのに
    俺は何だいったい何だ
    勉強からも仲間からも学校からも親からも
    全てから逃げ出し
    先の見えない道に突っ走ろうとしている

    彼女の言う通りだった

    自宅で両親と進学について議論してるとき
    俺があまりにも私学にこだわるので

    「自宅から通ってくれるなら・・・」

    と考えを改め
    卒業までにかかる学費を計算し
    たぶん借金でもしようとしてたんだろう
    出せる金額の明細を挙げてまで説明しようとしてくれた
    だけどもうすでに限界まで来ていた俺は
    面倒な説明をする両親に
    どうせ話を引きのばして時間稼ぎでもするつもりだろうと思い
    話を最後まで聞かずに外に飛び出した

    あれ以来、進学についての会話は全くしていない
    俺はもう一度両親と話し合ってみようと思った


    423 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 15:15:27.71 ID:I19R+oZi0
    すごい女の子だ
    とうとう俺の決意を翻してしまった

    こんなにひねくれていて頑なで
    どうしようもない酒飲みで万引きの常習犯で
    しかもパンツ泥棒の前歴まである俺を
    再びあたたかい頃の気持ちに戻してくれた

    彼女のために
    自分のために
    そして両親のために
    もう一度頑張ってみよう
    時間はあまりないけど

    パンツを盗む事に快感を覚えてしまった男の悲しい人生

    第6話 オレンジ色の天使 前編 終


    437 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/10/11 15:41:05.55 ID:lVcmgexiO
    官能の迷作。


    428 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 15:23:45.25 ID:I19R+oZi0
    今回はかなり脚色してありますが
    かなり実体験に近い部分があります

    いろいろあって荒れ始めてた俺を
    1人の少女が慰めてくれてました

    その少女には本当にちゃんと彼氏がおり
    私の恋は実らなかったのですが
    なぜかいつも私につきまとってくれました

    道を踏み外そうとしてた俺を
    必死で体を張って踏みとどめてくれ
    そして私は反省し、何とかやり直す事ができたのです

    なので彼女との思い出をパンツ泥棒の餌食にはどうしてもできなかったのです
    せめてブラジャーの話題が精一杯でした

    今回は全くパンツの話が出なくて申し訳ありません
    でも彼女だけは今でもどうしても汚せない存在なのです

    次回はこの後の続編です
    ちょっと腹が減ったので鍋焼きうどんでも作ります

    皆さままたもう少しお付き合いくださいませ


    433 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 15:34:35.53 ID:I19R+oZi0
    パンツを盗む事に快感を覚えてしまった男の悲しい人生



     第6話 オレンジ色の天使 後編 


    名門高校に進学した俺だったが
    進学校ゆえのすさまじい授業にに全くついてゆけず
    完全に落ちこぼれていた

    授業からも、仲間からも遠ざかり
    俺は孤独だった

    何もかも投げ捨てて知らない世界に逃げ出そうという時に
    天使が助けてくれた

    まさに天使だった

    オレンジ色のブラジャーを着けた天使は
    俺の心を開いて
    子供の頃のような温かい風を導き入れてくれた

    少年の頃と全く同じ
    夕焼け空の下だった


    436 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 15:40:16.06 ID:I19R+oZi0
    あの後遅くまでいろんな話をしていたが
    巡回に来た警備員につまみ出された

    一年前に俺達が起こした騒動以来
    多少警備は厳重になっていて
    夜は無人だったが
    警備員が巡回に来るようになった
    この時に知った事だが

    俺と上野さんは人気のなくなった通学路を駅に向かって歩き
    電車に乗った

    二人とももう口数は少なかった
    考えてみれば学校の外で彼女と二人になるのは初めてだった

    彼女の方が先に降りるのだが
    俺は離れたくなかった

    今この瞬間だけは上野さんは俺の恋人だ
    だけど明日からはまた他の男の恋人になる

    頭の中では理解していたのに
    まだ行ってほしくなかった
    その言葉をどう伝えたらいいのか分からなかった


    439 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 15:44:31.07 ID:I19R+oZi0
    彼女にかける言葉を探している間に
    お互いほとんどしゃべらない間に
    結局駅につき、彼女は降りてしまった

    「頑張って」

    と小さく言い残して

    俺も言いたい事が山ほどあるのに何も言えなかった
    小さな小さな上野さんの後ろ姿だった

    もし次のチャンスが来たら
    必ず伝えよう
    たとえ玉砕するのが目に見えていても

    部活もやってないし塾にも行ってないのに
    俺の帰宅時間はバラバラだ

    なのに母親はもう何も言わない
    ご飯を食べるのかどうかだけ聞いてくる

    帰宅途中に考えていた通りに答える

    「お母さん、俺、大学行きたい」

    母は一瞬ムッとしたようだった
    俺の行ける範囲の大学はかなり限られている
    金銭的にも、成績的にも
    そしてその話をする度に俺は怒り狂い
    結局猛然と席を蹴ってしまう
    久しぶりに口を利いたかと思えば同じ話を蒸し返して
    また始まったかと言う表情だ


    441 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 15:47:19.31 ID:I19R+oZi0
    だが俺は息も継がずに言う

    「行ける所でいいから・・・みんなみたいに大学に行きたい」

    母は怪訝そうな顔をしていたが
    意を決した俺の表情を察してくれたのか

    「じゃあ先にお風呂に入りなさい
     そのうちお父さんも帰ってくるから
     晩ご飯食べながら一緒に話しましょ」

    久しぶりに聞く母の優しい声だった
    笑顔はなかったけど声は優しかった

    ってゆーか
    この家から笑顔をなくしてしまったのは全て俺の責任だ

    いろんな事を考えながら風呂に入り
    上がる頃には父が帰っていた
    くつろいだ格好で食卓について
    もう食事を始めている

    母に促されて俺も食卓につき
    久々に家族そろっての夕食となった
    ちょっと照れ臭かったし緊張もしていた


    445 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 15:52:02.22 ID:I19R+oZi0
    母がご飯をよそってくれ
    俺は食べ始めた
    すぐにある事に気がついた

    父がビールを飲んでいないのだ
    それに帰宅してすぐにご飯ってのもおかしい

    父は一番風呂にはこだわらなかったので
    いつも家にいる者から先に風呂に入った
    なので父が順番を待つ事もたまにあったが
    先に食事をする事はなかった

    必ず風呂上りにビールを飲みながら食事をする
    その父がビールを飲まずにいきなりご飯を食べてるなんて

    俺は箸を置いて頭を下げた

    土下座しようかと思ったけどそれはやり過ぎだと思った

    テーブルに手をついて頭を下げ

    「とにかく大学に行かせてほしい、今からちゃんと勉強するから」

    とだけ言った

    父も箸を置いてしばらく黙ったまま俺を見ている
    そんなに怖い父ではなかったけどこの日は怖かった

    「ふざけるな!」

    って一喝されるかと思った
    父の顔はまともに見れなかった


    447 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 15:56:03.71 ID:I19R+oZi0
    長い沈黙の後、母が父を急かす気配がした
    父はエヘンと咳払いをして

    「あんまりお金のかかる学校には行かせてやれないけどそれでもいいのか?」

    「行ける範囲でいいから、行ける大学に行きたい!」

    ほとんど叫び声だった

    母は鼻水をすすり上げ、父は何度もエヘンエヘンと咳払いをした

    「よし分かった、さあみんなでご飯を食べよう」

    父は照れ臭そうにそう言い、再び夕食が始まった
    母にビールを出させた父は
    嬉しかったのか、一人で話し出した


    449 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 15:59:24.30 ID:I19R+oZi0
    父は高卒で、頭が悪いわけのではなく
    やはり経済的な理由で大学には行けなかった

    今みたいに誰でも簡単に大学に行ける時代ではなかった
    そして入社して数十年

    自分よりも後に入社した人間にどんどん追い抜かれ
    それでも頑張って仕事に打ち込んだ

    息子の俺の事もほとんど構ってやれなかった
    だけど最近ようやくチャンスが回ってきて
    近々課長になれそうだと言う

    遅すぎる出世
    課長になっても同僚は10も年下だけど
    やっと大学卒を使える立場になれると
    照れ臭そうにそう言った

    母も涙ぐみ、親子の会話を見つめている
    本当に久しぶりの家族の会話だった

    その日はタンスの後ろの誰かのパンツを引っ張り出す事もなく
    俺は静かに眠りについた


    450 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 16:02:50.38 ID:I19R+oZi0
    そして翌日から俺の猛勉強が始まった
    とにかく時間がない
    受験までもう4か月もない
    今から塾に行っても俺を受け入れてくれる所などない
    自力でやるしかなかった

    まだ受験予定を報告してないのは俺だけだ
    急きょ3者面談が開かれ
    先生も今ごろ何だという顔をしていたがそれでも親身になってくれた

    家庭の事情も考えて
    先生が出してくれたいくつかの候補はかなり厳しいものだった
    全て国公立の文系だ

    つまり共通一次試験がある

    課長になれば父の給料も増えるし
    母もパートに出るから私学に行ってもいいと言ってくれたが
    もうこれ以上迷惑はかけられなかった

    俺が理数系さえなんとか克服できれば
    もしかしたら受かるかもというレベルだった
    文系の科目は何とかなりそうだから
    とにかく理数系の点数を上げなさい
    もうやるしかなかった


    451 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/10/11 16:04:17.80 ID:rSvQ4VxQ0
    おい 変態がまじめに勉強しだしたんだけど どうなのこの先


    453 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 16:08:06.06 ID:I19R+oZi0
    パンツを取り出して妄想する事も少なくなった
    もちろん時々は息抜きに使わせてもらったけど
    上野さんの明るいオレンジのブラジャーも思い出した

    手には入れられなかったけど毎日のように妄想に登場した
    だけど彼女では発射できなかった

    あまりにもいとしすぎる彼女を汚す事ができなかったのと
    やはり中村をどうしても思い出してしまうからだ

    俺は必死で勉強した
    朝の3時に起きて勉強を始める事もあれば
    夜中の3時まで勉強していた事もあった
    つまり一日中勉強した

    そして細部は省略するが
    共通1次でそれなりの点数を叩き出せた俺は
    受験した3校全てに合格した
    もちろん全て国公立だ

    そして一番上のランクの学校に入学申請を出した
    あんまり恥ずかしくない、正直2流の上ぐらいの学校だ
    再び家で小さな酒宴が張られ
    父はとっておきのウイスキーに快く酔い、母はずっと泣いていた


    454 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/10/11 16:12:56.92 ID:2YcosBJG0
    もちろん大学でも同じ過ちを繰り返すんですよね?

    455 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/10/11 16:14:08.88 ID:7ZvXktiM0
    なあにやがて全てはパンツに通じるのさ


    456 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 16:14:46.01 ID:I19R+oZi0
    合格した翌日
    もう行かなくてもいい高校だったが出席日数稼ぎのため久しぶりに顔を出した

    俺の滑り込みの合格にみんなは驚き、そして祝福してくれた
    生徒の話題は受験の結果だけだった

    出席日数稼ぎのためだけの授業だったので何も頭に入らない
    それに受験勉強の疲れで俺の頭脳は限界を通り越していた
    受験シーズンなので生徒の数も少ない

    そして放課後になり、俺は上野さんを探した
    彼女の方が先に俺を見つけ
    俺の方を目がけて駆け寄ってくる

    「久しぶり~本当に久しぶり」

    「元気だった?あれからどうしてたの?」

    相変わらずの早口でペラペラと話しかけてくる
    元気一杯の彼女の表情が
    今日は特に眩しかった

    永遠に彼女とこうやって話していたい
    けどそれはできない
    俺はもう覚悟を決めていた


    459 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 16:18:10.47 ID:I19R+oZi0
    俺はかいつまんで結果を話した

    彼女は手を叩いて喜んでくれ、そしてまた泣き出した

    「良かったね良かったね良かった良かった」

    それしか言わないがただここは校舎の入り口だ
    泣き崩れる上野さんを生徒がじろじろ見つめていく

    俺は中村に今にも襟首を掴まれるかと思ったが
    ああいう要領のいいタイプはこの時期もう学校には出てきていない

    今学校にいる3年生は全て
    前半に遊びすぎて出席日数が足らず
    受験でゴタゴタしながら必死で登校してる俺みたいな者ばかりだった

    人通りが減り、上野さんもようやく落ち着いてきたので話を続ける
    上野さんのおかげで頑張れた
    両親とも仲直りできた
    そして合格した俺の姿をぜひ見てもらいたかった
    頑張ったらできるって事を教えてくれたのは上野さんのおかげだ
    来年の受験は頑張ってほしい
    上野さんなら絶対できる
    もう会わないけどずっと忘れないから
    いろいろ良くしてくれた事は絶対に忘れないから

    最後の言葉で上野さんは顔を上げた


    461 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 16:22:01.52 ID:I19R+oZi0
    「・・・ってまだ卒業式まで日があるよ」

    「いや、もう会わない」

    「どうしてまだ学校で会えるよ」

    一番つらい事だが言わなきゃならない

    上野さんが俺を思ってくれるのはとっても嬉しい
    俺も上野さんと話してる時は本当に楽しかった

    だけど上野さんには彼氏がいる
    俺と違ってちゃんとした男だ
    きっと上野さんを幸せにしてくれる
    俺みたいなのにかまっていて大事な彼氏の機嫌を損ねてはいけない

    情けない言葉だけど事実だった
    もう心に悔いもなく、俺はサラリと言う事ができた


    464 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 16:25:20.38 ID:I19R+oZi0
    もしかしたら怒られるかとか
    全力で否定されるかとか思ったけど
    上野さんは何も言わなかった

    そして小さい声で

    「ごめん・・・なさい・・・」

    と言った

    俺の心の中の声は彼氏なんかいないよ
    何を突然意味の分からない事をって言ってほしかった

    いないのだったなら俺と付き合ってくれるか?
    断られてもいいからそう言う勇気はあった

    でも上野さんはそうは言わなかった
    俺も何も思っていなかった

    彼氏がいるのに俺なんかにちょっかい出してとか
    そんな事は何も思わなかった
    ただ俺にずっと付き添ってくれて
    俺を励ましてくれて
    その事に心からのお礼が言いたかった

    美人が気まぐれにモテナイ男にかまってくれて
    ボランティアのつもりだったとしても俺はそれでもよかった
    おかげで俺は本当に最低の人間にならずに済んだのだから


    465 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/10/11 16:25:33.71 ID:2YcosBJG0
    なんか格好良くなってるな

    パンツ泥棒のはずなのに

    466 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/10/11 16:28:44.48 ID:7tXayLE1O
    なんか本当に人生を語ってるなあ
    長谷川君の成長していく様がよく分かる


    470 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 16:29:26.60 ID:I19R+oZi0
    上野さんはまた泣いているのかなかなか顔を上げない
    俺は本当にすがすがしい気分だった

    だからもう泣かないでほしい
    上野さんのおかげでやっとつらい気持ちから抜け出せたのだから

    俺なんかにかまってくれて本当にありがとう
    本当は上野さんの事が好きだったと思う

    もし違う所で知り合えたら
    できたらあと何年か先に知り合えたら
    もっと格好いい男になれてたかも
    そしたら似合いのカップルになれたかもね

    俺はできるだけ明るく言った


    475 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 16:34:30.16 ID:I19R+oZi0
    上野さんは無理やり泣きやみ、笑顔を作りながら

    「違うの、本当に違うの、私は・・・」

    もう最後まで聞かなかった
    この後に出てくる上野さんの言葉は聞きたくなかった
    最後ぐらい格好良く終わりたかった

    「ありがとう、元気でね」

    それだけ言い残し、後ろも振り向かずに立ち去った
    俺の最後の見栄っぱりだった

    そして俺は高校を卒業して、大学生となった
    明るく楽しいキャンパスライフを夢見て

    パンツを盗む事に快感を覚えてしまった男の悲しい人生

    第6話 オレンジ色の天使 完


    479 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/10/11 16:36:30.38 ID:2IQN7Y3O0
    青春ダナァ・・・


    482 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 16:39:29.49 ID:I19R+oZi0
    >>1です
    皆さまどうもありがとうございます
    これで長谷川君の青春最大のクライマックスが終わりました
    これからこの物語は
    大学生編と社会人編に突入します

    次回はそんなに長い話ではありません
    それにあまり楽しい話でもないです

    ではすぐに続けます
    どうぞよろしくお願いいたします


    490 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/10/11 16:42:48.78 ID:JQuLsIv+O
    何かここからまた>>1の人生が狂い出しそうで…


    492 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 16:43:23.87 ID:I19R+oZi0
    パンツを盗む事に快感を覚えてしまった男の悲しい人生



     第7話 再び混乱の白 



    (今回は読みたくない方は別に読まなくてもいいです
     書いてるこっちにとってもあまり楽しい話じゃないので)

    人生の前半戦最大のイベントを終え
    俺は大学生になった

    彼女を作る最大のチャンスを逃したのは悲しかったが
    気持ちは小学校を卒業した時に似ていた

    もう後ろは振り向かない
    前だけを見据えて歩くつもりだった


    494 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 16:47:43.60 ID:I19R+oZi0
    少し離れた県になるけど
    なんとか電車で通える距離の大学に進学した俺は
    生まれ変わった気持ちで入学式を迎えた

    母が買ってくれた、おろしたての紺のブレザーに身を包んで
    おりしも時代はバブル景気を迎え
    日本中が華やかだった

    あふれるニュースの全てが明るい情報ばかりだった
    今とは全然違う
    大学に入ったばかりの俺にも感じられるぐらい社会が明るかった

    期待に胸を膨らませた俺だが
    大学の環境に慣れるまでにはかなり時間がかかった

    まず科目や講義の選択のやり方がさっぱり理解できない
    今まではずっと学校が授業の配分を決めてくれたし
    決められた時間に決められた教室に行くだけでよかったのに
    大学では受ける科目を自分で決めねばならない

    教えてくれる友達も誰もおらず
    同じ時間に2つも3つも講義を入れてしまったりして
    助手の先生に叱られながら受講科目を決めていった


    497 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 16:51:09.19 ID:I19R+oZi0
    サークルの勧誘にも悩まされた

    決定的に運動音痴な俺は
    大学に入ってまず嬉しかったのが体育の授業がない事だ
    これで学校を休む言い訳を考えずに済むと喜んでたのに
    学内のあちこちから新人勧誘を受ける

    運動音痴だからできませんと言っても
    ちゃんと丁寧に指導するから大丈夫だとか
    やってみなくちゃ分からないとか
    部費を少しでも稼ごうとしているのか
    とんでもない混乱だった

    もともと人ごみの苦手な俺は
    学内を思うように歩く事もままならなかった

    割と名前の通ったマンモス大学で
    夜間部まである
    生徒の総数もすごい数だ

    そいつらが授業中でもそうでない時間も
    ひっきりなしにキャンパスを歩きまわる
    いったいいつ授業が行われてるのか
    どこで行われるのか
    そしてこいつらは全員本当に大学生なのか


    498 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 16:54:48.84 ID:I19R+oZi0
    テレビタレントみたいに派手に着飾った女達が
    ワンレンボデコンを風になびかせ
    さっそうと歩く

    そしてその周囲を
    アッシーとかメッシーとかいう男たちが取り囲み
    ご機嫌を取り結びながらついて歩く
    この女達の眼中には俺など全く入っていないみたいだった

    すでに高校時代を懐かしく思い始める
    それなりに上品な秀才学校
    選ばれた人間だけが通う小さな学校

    グラウンドの片隅で夕焼けを見ながら
    上野さんと遅くまで話し続けたこと
    そして上野さんとの悲しい別れのシーンなどを思い出し
    いきなりホームシックにかかった俺は
    入学早々大学が嫌いになった


    500 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 16:58:01.90 ID:I19R+oZi0
    そして結局卒業まで学内の配置を完全に覚える事はできなかった
    数か月が過ぎ、俺は相変わらず友達が作れなかった

    勇気を出して近くの新入生に話しかけてみても
    あまり会話ははずまない
    返事すらしてもらえない事もあった

    理由は分からないが
    入学早々ドジばかりやっていた俺はさっそく嫌われていたらしい

    そういうわけで夏になってもまだ
    講義を受ける予定の教室の場所が分からず
    ちゃんと学校に来ているのに欠席扱いされてしまううような日々を送っていた

    正直大学の話はあまりしたくないのでさっと流す


    504 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 17:02:29.90 ID:I19R+oZi0
    1回生の後半でようやくキャンパスに慣れかけた俺は
    レンタルビデオ屋の店員のアルバイトを見つけ

    またあまりにも友達ができないので
    文化系のサークルを訪ね歩き
    とりあえず戦国時代研究会というのに入った

    満面の笑みで両手を広げ
    メガネピザが俺を迎え入れてくれた
    NHKの大河ドラマが絶好調だった頃だ

    まさにバブル真っ只中
    ちょっと入る前のイメージとは違ってたけど
    ようやく大学生活を楽しみ始めた

    朝から午後までは大学で授業を受け
    バイトのシフトにもよるけど
    夕方サークルに顔を出して熱く戦国武将の論戦を戦わせ
    それからバイトに出かけた
    逆の時もあった

    とにかく部室には常に誰かがおり
    行くといろいろ話ができた
    もともと読書家で戦国時代の小説など読み漁っていた俺なので
    先輩たちの難しい論争にも余裕でついていく事ができ
    それなりに楽しかった
    そして夜はそのまま宴会に突入した


    507 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 17:08:01.96 ID:I19R+oZi0
    この大学には夜間の2部もあり、かなり遅くまで人が出入りしているので
    12時過ぎてもまだ正門は開け放たれていた

    そして文化系のサークルは校舎とは別の建物にあり
    そこは出入り自由で、学生じゃなくても誰でも入れた

    学内で飲酒などはもちろんご法度なんだが
    そのあたりは大目に見てもらえた
    割りと自由な学風だった

    サークルの部室でアツく論戦を戦わせながら
    皆で金を出し合っては安い酒を買ってくる
    酒の飲めないヤツはエラい目に合う
    俺は自分に感謝した

    そして月日は過ぎ2回生になる頃には
    他のサークルとの交流も活発になり
    俺もよそのサークルに勝手に乗り込んで
    そいつらとも仲良くなった

    文学研究会の中にも入り
    初めて読んだ太宰治の壮絶な生き様に震え上がる
    酒を飲みながら部室に散らばる本を読み
    1冊読み終える頃には酔いつぶれて寝てしまい
    目が覚めたら読んだ本の内容をさっぱり忘れていた


    509 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 17:11:23.18 ID:I19R+oZi0
    たまには女子のサークルとの交流会もあった
    今でいう合コンだ

    当時はまだ単にコンパとしか言わなかったが
    しかし俺たちのようなむさくるしい男のサークルとコンパするような女子は
    みんな腐女子だ

    男たちは必死で腐女子を口説こうとするが俺には全く興味はない
    こんな状況になりながらもブスと付き合うのは絶対にイヤだった

    「長谷川はいいヤツなんだけどもうちょっと女の子に興味持った方がいいなガハハハ」

    酒瓶抱えてそうわめき散らす先輩の言葉を鼻であしらう

    それでもほとんどの日は自宅にちゃんと戻る
    両親を心配させたくなかったのと
    家には俺の夢のコレクションがズラリとそろっていたからだ


    511 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 17:16:19.62 ID:I19R+oZi0
    中2で精通を迎えてから
    俺のオ●ニー歴は5年を過ぎた

    その間俺の精力は今まで集めた下着がけなげに全て受け止めてくれていた
    かなり注意深く扱ったのに
    もう使い物にならなくなったパンツを処分する事もあった

    最初の獲物、石原さんの小さな子供パンツもだめになり
    中学で大量にゲットしたパンツとブラジャーも何枚かは捨てた
    誤って精液を少し放出しまい
    こっそり洗ってもペカペカ感が消えずに残ってしまい
    あきらめて最後に精液を直接噴射してから
    公園や、コンビニのゴミ箱などに捨てに行った

    そしてこの頃
    かなり大事に使った奥原先生の真っ赤なパンティーも捨てた
    摩擦のしすぎでボロボロになり、ただの赤い布と化してしまったからだ
    これは本当に悔しくて、そして悲しかった


    513 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 17:20:13.79 ID:I19R+oZi0
    高橋さんと松尾さんと名付けたお気に入りのパンティーはずいぶん大事にしたが
    それでもかなり傷んできた

    黄ばんでしまったものもあった

    俺にとっての心残りはやはり簡単に捨ててしまった林さんのパンツと
    せっかく目にしたのに盗めなかった高校の上野さんのオレンジ色のブラジャーだ

    上野さんはその頃の俺のオカズNo,1だった

    あまりにいとおしすぎて性欲がしぼんでしまう事もあったぐらいだけど
    やはり高校までに遭遇した女性の中では一番だった
    もう少しで俺の彼女になったかもしれないというい妄想も加わって
    心とは裏腹に、俺の性欲をたっぷり満たしてもらった

    それにしてもせっかく蓄えたパンツの在庫がどんどん減っていくのはちょっと寂しい
    もともと生地自体が薄く、伸縮性も抜群なので男子用とは違って耐久性も弱いのだろうか
    そろそろ新しい下着が欲しくなってきた

    実は大学に入ってから行動の自由が増えた俺は
    何回か下着泥棒をした

    しかしこれらは全て
    夜中に道を歩きながら
    家やマンションのベランダに干してあったパンツを失敬したもので
    当然誰のものかも分からず
    また幾つぐらいの女性のものかも分からなかった

    しかもちゃんと洗濯してあるし
    当時の俺の心を熱く燃やすものではなかった

    また大学の女子の運動部の更衣室なんかどこにあるかも知らなかったし
    あっても警備が厳重でとても忍びこめなかっただろう


    515 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 17:23:15.23 ID:I19R+oZi0
    やはりパンツはちゃんと持ち主の顔と体つきが分かっていて
    しかも直前まで身に着けていたものじゃないとなかなか興奮しない

    成年になろうとしていた俺の歪んだ精神は
    パンツを盗まれた女性が恐怖と屈辱にその美しい顔を歪めて
    誰にも言えない恥ずかしさに1人むせび泣く
    その光景を想像しながらするのがいいのであって
    たとえ匂いがあろうがなかろうが
    その肌にぴっちりと貼りついていたものじゃないとダメだった

    新品の下着も通販で何度か購入したが
    やはり同じ理由で俺にとってはただの布きれだった
    なのでこれらの盗難事件についてはつまらないので書きたくない
    とにかく本物の女子の下着が欲しかった

    そんな時の事だが、文学研究会の中に岩川という男がいた
    やはり酒を飲んでは太宰の生涯を語り始める
    典型的な文学野郎だったが
    そいつと親しくなり
    文学論に花を咲かせるようになった

    そして自然に女の話題へ
    俺はサークルではあまり女の話はしなかったけど
    岩川と一緒の時はいろいろ話した
    お互いに今の自分の現状で彼女ができない事を嘆き
    パンツでも盗みに行くかという流れに自然になっていった


    516 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/10/11 17:24:10.01 ID:2YcosBJG0
    なんでそんな流れになるんだよww

    519 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/10/11 17:25:04.98 ID:JQuLsIv+O
    どうやったら自然にパンツ盗みにwww

    521 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/10/11 17:26:54.31 ID:FR/a1B/iO
    やっぱりこうじゃなくちゃwwwww


    524 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 17:28:30.62 ID:I19R+oZi0
    岩川の実家の近くには女子高があり
    塀をよじ登れば簡単に敷地に入れるという

    どこの学校でも同じようなものか
    やはりグラウンドの外れに部室があり
    貧弱な鍵はついていたが簡単に開けられるそうだ

    岩川はそこに何度か盗みに入った事があるという
    パンツを盗んだこともあったそうだ

    どこにでも同じようなバカがいるものだ

    俺の好奇心もどんどんふくらんでくる

    まだ見ぬ女子高
    男子禁制の女たちだけの花園
    その響きだけで勃起してきた

    女子高に進学していた俺の人生最初の獲物
    見事な美しい蝶になった、あの石原さんを思い出した
    彼女のような清楚な美人たちの集まる学校

    もうたまらん

    そんな事を考えながら
    俺たちは女子高侵入計画を立てた


    528 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 17:31:40.63 ID:I19R+oZi0
    そして日々は流れ、俺と友人の岩川は
    岩川の家の近くの女子高の部室に侵入しようとしていた

    文学研究会の部屋で時間をつぶし
    夜も更けてから決行する事にしていた

    しかし夜のサークルは毎日宴会だ
    しらふでじっとしてはいられない

    俺は過去の苦い経験
    高校の更衣室侵入失敗事件を思い出し
    あまり飲まないように気をつけたけどうまくいかない

    かなり飲んでご機嫌になり
    忘れかけていたのを岩川に突っつかれ
    先輩にいろいろ言い訳して学校を出る

    まだ2部がやってる時間だった
    正門をくぐる時だけは注意してしらふのようにふるまう


    531 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 17:34:55.38 ID:I19R+oZi0
    岩川の家までは遠かった
    30分以上歩いたと思う

    岩川は普段はバイクで通学するのだが
    酔っているのと俺にバイクがないので
    結局歩くことになった

    酔いがさめるのではないかと思うぐらい永遠に歩いて
    ようやく岩川の家の近く、某女子高校についた

    言われるとおりに住宅地に入り込み
    やがてブロック塀を見つけた

    かなり高い塀だが民家の塀を伝っていけば
    登れない高さではなかった

    運動音痴の俺だがなんとかよじ登った

    塀を伝って下りた所には2階建ての部室があった

    一つ一つの小さな建物ではなく
    アパートみたいな作りの建物だった
    その一部屋ずつが部室となっていた

    岩川が先導して歩き、一つの部屋の前で止まった
    表札も何もない、ただの部屋だがそこがバトン部だという

    昔のトイレの鍵のような
    針金で引っ掛けるだけの鍵だった
    さして苦労もせずにこじ開ける


    534 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 17:40:20.88 ID:I19R+oZi0
    女子高生の運動部
    しかもバトン部と言うとある程度美しい乙女たちの部屋を想像していたけど
    ただの板張りのプレハブ小屋だった

    それでも壁には何着かの衣装が吊るしてある
    学校の名前を刺繍したポロシャツに
    期待していた白いヒラヒラのミニスカートがあった

    あまり大量に盗むつもりはなかったので
    とりあえずそのポロシャツとミニスカートを失敬し
    あとは棚にあるものを物色する

    この光景は中学の時の更衣室の雰囲気だ
    あの時の緊張感を思い出しながら
    素早く棚の中を漁る
    明かりは小さな懐中電灯だけだ

    もしかしたら着替えのパンツでもないかと期待したけど
    やはりさすがに女子高生
    そんなものを放置する者はいなかった

    それでも2枚の真っ白なアンスコを入手することができた
    お尻の部分にヒラヒラのたくさんついた
    かわいらしいアンスコだった

    誰かのものではなく
    新人が入ったら貸し与えるのか
    ビニール袋に入った新品だった


    536 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 17:43:42.39 ID:I19R+oZi0
    獲物はあまり大したことなかったけど
    女子高という雰囲気だけでいい気持ちだった

    これでしばらくまた充実したオ●ニーライフが送れそうだった
    新品のアンスコだが
    その上に石原さんの顔と身体を合成するのにさほど苦労はしなかった

    さてそろそろいいだろうと振り返ったら
    岩川はイビキをかいて眠っている

    さっきまで酒を飲んでいたし
    俺も目がショボショボしていたが
    ここで眠ってもらっては困る

    俺は岩川をたたき起す
    岩川はロレツの回らない口調で

    「ちょっろやすまれてくらはい」

    などとつぶやき、また眠ろうとする

    この状況で何だこいつは
    俺はゆすったり、叩いたりしながら懸命に岩川を起こす


    540 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 17:47:50.67 ID:I19R+oZi0
    だんだん腹が立ってきた

    こいつがここで眠りこんで捕まるのは勝手だが
    捕まったらこいつは必ず共犯者の俺の名前をしゃべる

    自分の責任で捕まるのならしょうがない事だけど
    こんなバカのせいで捕まるなんて話にならない

    高校の時の襲撃失敗の時を思い出す
    バカな友人は一生信用しない
    酒を飲んで犯行に及ばない
    あれだけ強く決意したのに
    またこのありさまだ

    とにかくここから連れ出そうと
    岩川の肩に手を入れて立ち上がらせる

    岩川も俺に似て貧弱な体型で
    しかも背が低いので
    酔ってるとはいえ、その体重は軽かった

    寝ぼける岩川を支えて部室を抜け出し外に出る
    来た道を逆にたどり
    さっき入った塀についた

    入る時は民家の塀を使えたけど
    こんどは足がかりになるものはない

    ようやく目覚め始めた岩川が
    近くに植えてある木を指さす
    なるほど木に登ってから塀に乗り移るのか


    543 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 17:54:06.04 ID:I19R+oZi0
    木なんか登った事なかったけど必死でよじ登る

    岩川も何とか目を覚まして自分で登る

    入る時よりも少し苦労はしたけど
    何とか外に出られた
    地面に降りた瞬間ホッとする

    もう岩川が寝ようがのたれ死のうが知った事じゃない
    岩川の家は近いから後は勝手に帰れと言い残し
    俺はスタスタと歩み去った

    すると岩川はこんなに遅い時間に家には入れない
    と言うので仕方なくまた二人で大学に戻った
    もう酔いも完全に醒めはて
    ヨロヨロと足を引きずって歩く2人が
    よく警察の職務質問などに引っ掛からなかったと思う

    場所が違えば
    どこかの国からの密入国者にでも間違われそうな格好だ

    しかも俺のシャツの腹の中には女子高の名前を縫い込んだポロシャツと
    白いヒラヒラのミニスカートそして2枚のかわいいアンスコが入っている


    544 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 17:59:11.69 ID:I19R+oZi0
    2枚のアンスコの事を思い出すと少しは元気が出た

    そのアンスコを素肌に直接身につけ
    パンツ丸出しで踊り跳ねる女子高生のなまめかしい姿だけを妄想して
    疲れた体にムチ打って歩き続ける

    岩川は結局寝てただけで何も盗れなかったようだ

    長い長い道のりを歩き
    やっと大学に帰ってきた

    すでに夜も遅く
    正門は閉じられていたが
    横の通用口から入れるので
    きしむカンヌキそっとを外し
    俺たちは部室に戻った

    まだ宴会が続いている戦国時代研究会には戻らず
    文学研究会の部屋に入り
    そこに転がっていた安ウイスキーを一気に流しこみ
    そのまま寝転がった
    混乱する俺の頭の中で一つの声が鳴り響いた

    「もうやめようよ・・・・・」

    パンツを盗む事に快感を覚えてしまった男の悲しい人生

    第7話 再び混乱の白 完


    546 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/10/11 17:59:22.91 ID:lLQdH1WRO
    おかずが何年もずっと盗んだパンツなのが信じらんない

    550 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/10/11 18:02:38.85 ID:2IQN7Y3O0
    売ってるものでは興奮しないッ!


    552 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 18:08:03.81 ID:I19R+oZi0
    皆さまどうもお付き合いいただき
    本当にありがとうございました

    今日はここまでにさせていただきます

    大学生活を送っていた長谷川君はいよいよ就職します

    果たして彼はまともな社会人になれるのでしょうか?
    そしてまたあの性癖を引き起こしてしまうのでしょうか?

    次回も同じ
    パンツを盗む事に快感を覚えてしまった男の悲しい人生
    でお届けします

    楽しみにしていただけると光栄です


    565 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/10/11 19:02:19.38 ID:BKo2LcnJO



    567 名前:◆iPZ3/IklKM :2008/10/11 19:30:54.64 ID:I19R+oZi0
    >>1です
    さて皆さまそれではそろそろ失礼します

    それでは皆さまが
    くれぐれも今後安楽な生涯など送られませぬよう
    心よりお祈り申し上げます

    敬具


    572 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/10/11 20:38:21.16 ID:otSXL3Pf0
    こんな丁寧な文体だけどパンツ泥棒なんだな・・・


    【4】へつづく

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